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ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
お節介な俺の担当のアドバイザー
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し、俺はつくづくごまかしが下手なようだ。
 もっと小増しな嘘が言えないのかと嘘をつけない良心を持つ自分を恨めしく思う。

 「あ、そうでした、実は立て込みすぎて、行く時間はあったのですけど、すっかり忘れていたのでした」
 「…………ふーん」

 全然信じていないような目で言うメグさん。
 いつもなら可愛らしい目が今は完全に据っていた。

 「人も時には忘れ物はするもんね」
 「はい、全くその通りです」

 と、取り敢えずメグさんに迎合したけど、据った目で睨まれた。

 「だけど、それで反省しない人には罰が必要かもだよ」
 「反省しております。これから三日に一回必ずやあなたの元に馳せ参じることを誓いましょう」

 調子に乗ってメグさんに、姫様に誓いを立てる騎士のような芝居がかった口調で言う。

 「本当に?」

 その俺に、疑いの念が窺える声音でメグさんが訊いてきた。

 「勿論です。あなたのその愛らしい(美しい)ご尊顔を見るためなら毎日でも馳せ参じますとも」

 ので、人生の先輩の訓示に従って言ってみる。

 「そ、そんな、私なんて美しくないよ」

 メグさんは赤く染めた頬を両手で押さえて、身をくねらせていた。
 流石人生の先輩だ、効果抜群。

 「それで、他に用はないですか?」

 このままにしてこの場を離れるという選択肢が頭を過ぎったけれど、後が怖いような気がしたので、一応訊いてみた。

 「あっ、え〜と、そうだね。訊きたいことが二、三あるよ」

 俺の質問にメグさんは慌てたように取り繕って言った。

 「何でしょうか?」
 「鍛冶師の仕事はどうかな?」
 「ああ、ぼちぼちですね」
 「ぼちぼちか〜、だけど、駆け出しだから当然だよね」

 メグさんはしゅんとするもすぐに笑みを浮かべて俺に言った。

 「まあ、はい」

 一連の表情の変化が何を示すのかいまいちわからず、曖昧な答えになる。

 「それと、ダンジョンは何階層まで潜ったのかな?」
 「あー、五階層ですね」
 「そっかー、だけど、鍛冶師だもんね」
 「ええ、まあ、はい」

 五階層というのは勿論嘘だ。
 ただ、鍛冶師で神と契約を交わして一ヶ月半が経ったヒューマンの平均到達階層が五階層辺りなだけだ。

 「直接契約はできたかな?」

 俺の返事を聞いて、メグさんは続けて訊いてきた。

 「できてませんよ」
 「だよね。うん、変わりはないってことだね」

 メグさんが少し残念そうに笑いながら言った。

 「ええ、まだ変わりはないです」

 もう少ししたら何かが変わるかもしれないけれど。

 「では、俺は少し用があるので」
 「あっ、そうだったの?だったら、
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