暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
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めは出来るとは思っていなかった。
 外部との僅かな接触・そして武器の生成……それは何とか出来た。その初め綻び、とも言えるのが《リズベット武具店》にあった。この広大な世界、デジタルの世界での綻び、次元の裂け目とも言えるシステムの裂け目が、あの家、あの座標に僅かながら存在したのだ。

 そこで、リュウキは 現実世界の彼と接触をする事が出来た。単純なやり取りしか出来なかったが、内と外でのやり取りが、武器生成の成功と言う形を成したのだ。
 

 だが、最難関だったのがGM。この世界の管理者、≪神≫と言っても差し支えない存在。それを凌駕する事だ。この瞬間の為に練りに練ってきた。


――……これはユイのお陰もある。

 リュウキはこの時、思い出して微笑んだ。
 あの少女は、システムAIでありながら、システム管理者、カーディナルに逆らった存在。神に逆らい抗った存在だ。いや……最早、あの子をAIとは呼びたくない。

――……あの子は≪人間≫だ。

 2人の親友の娘で、妹だ。今も、彼女の元で見守っている。結晶に姿を変えて。

 そんな彼女(ユイ)の存在がリュウキから最後の諦めると言う言葉を消した。

 だから……成功したのだ。神の技を凌駕する為の術を。

「ふむ……」

 茅場は剣を構えなおした。

「まだ75層だと言うのに、最上階を突破できるほどの戦力を携えているとは恐れ入る……」

 茅場のその顔はまだまだ、笑っている。……まだまだ余裕は伺える。

「……笑みが出るってことはまだ余裕なんだろ?」

 器用に、リュウキは武器を旋回させ、突きの構えで固定した。


「……まずは、笑えなくなってもらわないと、なぁっ!!!」


 その構えた刹那、一転突破の勢いで茅場に突きを放った。

「……ぬっ!」

 キリト同等……程のスピードに目を見張ったが、だが防ぎきれない事は無い。単純な速度ならば、あの時の……キリトとデュエルした時の彼の速度の方があるのだ。茅場は、盾を武器の軌道上に置き、受け止めようとするがその刹那。



―――……な……っなんだこれは!!



 受け止めようとしたその瞬間、体に戦慄が走った。
『盾諸共だ……諸共……体を貫かれるような』そんな自分自身の未来の姿が予知能力のように脳裏に過ぎったのだ。


 双斬剣最上位スキル:《神威》


 それは、連続攻撃、と言うものではなく、リニアーの様な単発式。

 だが、その性質は、この世界の全武器、との武器にでも無い。

 その一撃は、神を討ち滅ぼす刃。全てを貫く一閃。



「ぬ、ぬおおおおっ!!!」



 茅場はこの時、咄嗟に受け止めるのではなく 決死に受け流す体勢を作った。あ
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