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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第117話 ラストバトル
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RYUKI君なら、……相手にとって不足は毛頭無い。……否、十分すぎると言うものだ。私は、君とは直接戦ってみたかった」

 茅場は、その十字が刻まれた盾の裏から細身の長剣を抜き……ピタリと構えた。

 SAOの世界に、この男がくる。

 そうだとしたら、間違いなく勇者の役を担ってる筈だと思っていた。……キリトの存在を知ったその時に考えを改めた様だったが。


「神聖剣。この世界(SAO)の神の剣か……」

 リュウキは呟く。
 その茅場が持った≪ユニークスキル≫の名前だけでも この男の正体にたどり着けそうなものだ。別に出来事が無くたって。キリトが危険を犯さなくても。


―――……どうかしていたのは……自分か。


「神……か……」

 リュウキは、手に持つ双斬剣の中心の柄を握り締める。そして、口元がゆっくりと動く。まるで、笑っているかの様だ。


「ふん……神と言っても、所詮はデジタルの神だろう……」


 リュウキは、そう言うと同時に。双斬剣を右回りに旋回させた。そのリュウキの周囲にはまるで竜巻が出来てるかのごとく、場の空気が乱れる。荒れ狂う。

 暫く回転させた後、リュウキは、回転を止め、地面に剣を突き刺した。その瞬間、衝撃が周囲に迸った。

「別に、システムのオーバーアシストでも何でも使えばいいさ……」

 リュウキは鋭利な鋭い視線で茅場を睨み、そして切っ先を向けると同時に吠えた。

「オレは、そのシステムごと切り裂いてやるからよ……!」
「フッ……面白い」

 両雄の間には、不穏なオーラの様なものが渦巻く。これは最早、遊びでもゲームでもない。

――ただの、殺し合い。

 己の命を≪脳≫を賭けた戦いだ。負けた方が、電磁波で脳を焼かれる死闘(デスマッチ)

 
 先ほどとは一転し、しん………と一瞬静まり返った。そして、その数秒後。互いに間合いを詰めていた。


 まず、先制攻撃。
 僅かに早く飛び出したのはリュウキだ。

≪双斬剣≫

 剣の左右に刃のある剣。

 その真髄とも言っていいのは、一瞬の同時二択の攻撃手段。
 一体、どちらから刃が飛んでくるのか……? 右か、左か。ある程度の勘、そして経験が無ければ防ぐ事は敵わないだろう。
 その片方をヒースクリフに向かい、振り切る。

 その一撃はヒースクリフの盾によって防がれてしまう。

 ヒースクリフは難なくリュウキの一撃を防いだ。この盾の耐久値は強大で何よりも堅い。そして、この世界を作った男。その技術も突出しているものがあるのだ。

 そして、次は神聖剣の攻防一体の技。

 すかさず、ヒースクリフは剣でリュウキの胴を薙ぐように剣を振るが、≪攻防一体≫それは神聖剣だけの専
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