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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第115話 Dead or Alive
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〜第55層・グランザム 血盟騎士団本部〜
2週間ぶりの血盟騎士団本部。
ここに戻ってきたのはメッセージを貰ったから。その内容は75層のBOSS攻略。確かに事前に、クラインやエギルからもメッセージを貰っていた。
この75層攻略が難航していると言う事を。
4人は新婚生活と言う事もあり、極力彼らはオブラートに包んでのメッセージだったが、明らかにこれまでとは違う内容だった。それでも、今回のヒースクリフの言葉には、皆が動揺を隠せなかった。
「て、偵察部隊が、全滅――!?」
「ほ、本当なんですか!?団長っ!?」
それは、衝撃的な知らせだ。
場所はここ、グランザムのギルド本部、会議室。かつてヒースクリフにリュウキが入団を勧誘された時、キリトが会談をした時に使われた硝子張りの会議室。半円形の形の大きな机が中央に陣取ってあり、その中央にヒースクリフ、左右にはギルドの幹部たちが着席している。
皆の表情は険しい。
アスナやレイナの言葉にヒースクリフはゆっくりと頷いた。
「昨日のことだ。75層迷宮区のマッピング自体は時間はかかったが、なんとか犠牲者を出さずに終了した。……そして、来たるBOSS戦に備え、5ギルド合同のパーティ20人を偵察隊として送り込んだ。……だが、最初の10人、前衛の10人が部屋の中央に到達してBOSSが出現した瞬間、入口の扉が閉じてしまったのだ」
BOSS部屋から出るには、3通りの方法しかない。それは、これまでのBOSS攻略戦での対処法だ。
1つ目に入口、つまり 入ってきた扉から出る方法。
2つ目に、転移結晶を使う方法。
そして3つ目は単純明確、それはBOSSを倒す事だ。
……74層では、結晶無効化空間というトラップで、転移結晶を使う方法が消された。そして、75層では更にもう1つを消されてしまったのだ。
「……全ての退路を絶たれた、と言う事か」
リュウキはそう呟いた。
その言葉を聞いていたヒースクリフは頷く。
「……その通りだ。後は後衛の10人の報告になる。……扉は5分以上開かなかった。鍵開けスキル、直接的な打撃等の手段は無駄だったらしい。……そしてようやく扉が開いた時――」
一呼吸おいたヒースクリフ。その口許が固く、そして引き伸ばされた。一瞬目を閉じ、言葉を続ける。
「部屋の中には、何もなかったそうだ。……10人の姿も、BOSSも消えていた。転移脱出した形跡もなく、帰ってこなかった。……念の為、基部フロアの黒鉄宮まで名簿を確認しに行かせたが……」
ヒースクリフは、そこから先は言葉にはせず、ただ首を左右に振った。その事実を認めたくない様に、アスナは息を詰め、そして搾り出すように呟いた。
「……1
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