暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第115話 Dead or Alive
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すのは歓迎すべき事なのだから。
 だが、それでもゲーマーとして、負けず嫌いな所もあるから、こう言った言葉になった様だ。

 その中でもヒースクリフの表情だけは、これまで以上に強ばっていたのだ。キリトもその表情には気づく。そこまでか?なぜ、そこまで驚く事がある?と。これまでのリュウキも、規格外を色々と見せてきた事もあった為、正直別段そこまで驚く程の事じゃないのだから。

「……期待している」

 ヒースクリフは、そう短く言うと、集団を振り返り、軽く片手を上げた。

「では、出発しよう。目標のBOSSモンスタールーム直前の場所まで、コリドーを開く」

 回廊結晶を掲げ、コリドー・オープンと発生した。それは、極めて高価なクリスタル。任意の地点を記録し、そこに向かって瞬間転移ゲートを開くことができる極めて便利な代物。リュウキは勿論、キリトもこの世界で数える程しか使ったことが無いアイテムだった。NPCショップには売っておらず、トレジャーボックス、モンスタードロップ品のみが入手方法となっている為と言う事もあるからだ。

 それをあっさり使うヒースクリフに対して、驚きの声も少なからずあったが、当の本人は意に介せずに、青く揺らめく光の渦の前に立った。

「では皆。ついてきてくれ給え」

 ヒースクリフを先頭に、皆が続いて青い光の中へと足を踏み入れていった。

 軽い目眩に似た転移感覚の後、目を開くとそこはもう迷宮区。広い回廊だった。壁際には、特有の太い柱が列をなし、その更に先に巨大な扉が見て取れる。この層は黒曜石のような素材で汲み上げられている層。デザインこそは、毎層違うが その雰囲気は変わらない。

 ……ここから先は一体何があるのか、何が待っているのか。

 もう、言われなくても誰にでも判るのだ。

「……いつも思うけど、やっぱり……」
「うん、嫌な感じだよね」

 アスナとレイナは、巨大な扉を前にして、息を飲んだ。ここから先に待ち構える敵は、10人もの猛者をものの5分で仕留めた程の技量をもつ相手。その先入観と、この独特の雰囲気、これまでの経験で、大体測る事が出来る気がするのだ。……相手の技量が。

 リュウキも、BOSS部屋をひと睨みした後、素早く右手を振った。

「………」

 リュウキは、所持アイテム一覧を開き、一つの武器をオブジェクト化する。これまで、ずっと同じ種の武器が収まっていた欄と今開いた武器を交換する。その後、スキルウインドウも変更した。リュウキの背中に現れた武器は、極長剣に負けずと劣らずの長さのモノ。
 だが……。

「……それが、新しいリュウキの武器、か?」

 キリトが小声でそう聞いた。見た感じは、眺めの一本棒。棍の様な武器だ。その長身の真ん中の部分だけが色が違った。

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