暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第115話 Dead or Alive
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集合の10分前だ。

 そこには既に攻略チームと思しき者達が集まっていた。その佇まいは、最早プレイヤーではなく、猛者達といって良いだろう。間違いなくSAOのトッププレイヤー達が集まってきていた。

 その場所には、キリトとアスナも先に到着していた。クライン達と話をしているようだ。

「おっ、白銀の勇者様がやってきたぜ?」
「遅いぞ?リュウキ。サインでも強請られてたか?」

 クラインとエギルがリュウキに気づいたようで、陽気に声をかけてくる。この重圧感が漂っている空間で、いつもの自分を保てているという点においてはクラインは大した男だと言えるだろう。だが……。

「それヤメロ……」

 リュウキもいつも通り、そうクラインに返した。このやり取りも随分と久しぶりの様な気がする。

「あはは……、ほら? リュウキ君!リュウキ君とキリト君は、リーダー格なんだから、挨拶しなきゃ?キリト君だって、知てるはずだよー」
「っ……!」

 こんな大勢の前で注目を集めた、と言う記憶は片手で数える程あるかないか。ただ、判るのはいつも慣れないと言う事だ。

「……本気でか?」

 リュウキは、じぃ〜っとキリトの方を見た。キリトはと言うと、リュウキの視線を感じ、しら〜っと顔を背けていた。どうやら、そんな訳はない様だった。

 でも、そのやり取りを見て皆は笑っている。……決戦前に、良いリラックスが出来たんだ。

「……それにしても、クラインはまぁ、置いといてもエギルまで参加するとはな?」
「置いといてとはなんだよぉ!オレだって、ギルドの頭ぁ張ってんだぜ!」
「はは、オレは今回はえらい苦戦しそうだ、っていうから商売を投げ出して加勢に来たんだよ。どうみても無私無欲精神とはまさにこの事だ、と思うだろう?リュウキ」

 クラインは置いとかれたのがやや不満だった様で、そして エギルはその巨体にふさわしい野太い声でそう答えた。

「ふむ、なら 戦利品は要らないって事か。無私無欲だとしたら」
「んげっ!! お、お前もキリトと似たような事を……」
「それが普通だって。阿漕な商売してなけりゃ、信じてたんだがな?」

 キリトも苦笑しながら、エギルを見て言っていた。どうやら、来る前にも色々とあったらしい。

「レイ、ちょっと遅かったみたいだけど、どこに行ってたの?」
「えっとね……」

 アスナは、レイナと話をしていた。これからの不安は勿論ある。でも、ここにいる皆と一緒なら 大丈夫だって思えたんだ。何故なら、みんなの朗らかな笑い声は、集まったプレイヤーたちにも伝染し、緊張を解したのだから。

 そして、午後1時丁度。転移ゲートから新たな数名が出現した。真紅の長衣、巨大な十字盾を携えたヒースクリフと、血盟騎士団の精鋭達だ。中心
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