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黒魔術師松本沙耶香  紫蝶篇
15部分:第十五章
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ながら部屋の扉に魔術を仕掛ける。それでロックしたのだ。
「凄いですね。何かお城みたい」
「アクセサリーも立派だし」
 二人は部屋の細かい場所まで見ていた。沙耶香を見てはいなかった。それが間違いであった。二人は沙耶香がゆっくりと二人の前に来ているのに気付いてはいなかったからだ。
「ねえ」
 妖しい響きの声を二人にかけてきた。
「はい」
「何ですか?」
「目を見て」
 振り向いた二人にすぐに言ってきた。
「私の目を」
 ほぼ条件反射でその目を見た時だった。沙耶香のルビーブラックの目が紅に輝いた。
 それは一瞬であった。しかしその一瞬で充分だった。二人の動きが止まった。それから目の輝きがなくなる。人形のようになっていた。
「いい?」
 また二人に問う。
「服を脱いで」
「わかりました」
「それじゃあ」
 人形のようにこくりと頷く。それから言われるがままに服を脱ぐ。小柄な少女は白い下着に、ボーイッシュな女の子は青い下着にその身体を包んでいた。二人はその姿で沙耶香の前に立っていたのだ。
「ベッドよ」
 沙耶香も服を脱いでいた。黒い下着にガーターストッキングであった。髪を下ろしその姿で二人にまた述べる。
「いいわね」
「ええ」
「そして」
「そして。次はね」
 まだ部屋は明るい。しかしその明るい部屋の中で妖艶に笑いながら述べる。
「楽しみましょう。いいわね」
 そうして二人をベッドへと入れる。次に沙耶香自身が。そのまま二人の肢体を楽しむのであった。

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