暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第114話 仮想世界の本物
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ーーんっ!! あぶないよーー!!」
「そ、そーーだよーー! 大っきいのが来ちゃうよーーーー!!」

 もう、2人以外岸辺の土手を駆け上がっており、遥か遠くにいる。あれは、高台から見ようと言う事ではなく、明らかに避難をしている、と言うものだった。

 さて、それでは何から避難しているのだろうか……?

 恐る恐るキリトは、もう一度湖面の方を向くと……。

「ん。来たな」

 リュウキの一言に連動したかのように、それは現れた。主と呼ばれていた巨大な魚。
 いや、これは魚とは言えないだろう。爬虫類と魚類の親戚?水面からジャンプし、着地して陸を歩いているのだ。

 半魚人、と言った方が良いだろうか?これは、釣りイベントなのに、主旨が変わってきている。

 釣り上げるだけで終わりではないようだ。だって、この主は明らかにモンスターだから。ちゃんとHPゲージ、Mobを示すカーソルも現れている。
 今回は、ただの御楽イベントだ、と言う事で装備は持ってきてないのだが、無手でも十分に戦える。《体術》のスキルを持っているから。
 だが……。

「おわぁぁぁぁ!!!」
「こ、こらぁ! 何で、オレまで引っ張る!?」

 キリトは、パニックになった様だ。
 何故か、キリトは逃げる時に、リュウキの服を思いっきり掴んで引っ張ったのだ。……パニックになってしまうと、近くの何かを掴みたくなるのだろうか?

 敏捷度(AGI)全開で走るキリト。

 引っ張られているリュウキ。敏捷度(AGI)に関したらキリトの方が優っている為、普段よりも早く走れている様な気がした。だが、筋力(STR)に関しては、負けているとは思えないのだが……、ここでもデジタル世界での、火事場の馬鹿力が発生してしまっており、抗えなかった。

「あははは……やっぱし、仲良しさんだよねっ」
「私は、あの時のレイとリュウキ君がこんな感じだったんじゃないかな? って思った」
「ぁぅ……///」

 引っ張られているリュウキ、そして決死の形相で引っ張ってるキリト。
 男同士の構図は、ちょっとあれだが……、キリトもリュウキも中性的な顔立ちだからとりあえず問題なし!と2人は思ったようだ。それに、掴んでいる場所が手だったら、もっと……。

 レイナは、当時の時のことを思い出したようだ。

 お姫様抱っこをリュウキにしてもらって、アスナやキリトに見られて散々からかわれたことを。
照れていたその時だ。飛ぶ様に走り込んできたキリトが肩で息をしながらら。

「ずずずず、ずるいぞ!! 自分たちだけで逃げるなよ!」
「お前はオレをひっぱるな! いい加減離せ」
「うおっ!?」

 リュウキに言われるまで判ってなかったキリト。……とりあえず、それは置いておく。今は
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