暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第113話 猫耳の呪い?
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耳がぺこっと下がり、そして、尻尾もへなへなへな〜っと垂れ下がった。普段なら、とっても可愛い仕草として、愛用したいとさえ思ってしまうが、いまはそれどころではない。

「だ、大丈夫にゃよ! そ、それよりも、こんにゃ格好誰かに見られたら……」
「あれ? アスナ? レイナ?」
「っっ!!」

 そこを、まるで狙ってました!と言わんばかりに現れたのがキリトだった。
 ダブル猫パンチが炸裂しそうになったが、ここは圏内ではなく、攻撃になってしまうから、何とか抑える事が出来たのだ。

 そして、色々とキリトに経緯を説明して……。

 場所は一先ず圏内の宿屋へと逃げる様に帰った。自分たちの家に帰る方が確実だったけれど、61層にあるセルムブルグは、プレイヤーの往来も多く、目撃されてしまう可能性が非常に高いのだ。だから、宿屋、しかも格安宿にしたのだ。

「成る程……んで、ふたりとも、なんでそんな所にいるんだ?」
「う〜ん……判んにゃいの。何にゃか……ね? お姉ちゃん」
「う……落ち着かにゃいの……隙間とか、箱とか見ると……」

 2人いるのは、箱の中だったり、家具と家具の間。頭だけひょこっと出していた。

「猫の習性だな。ははは……、大変だな」
「あ、あの……キリト君……」
「ん?」
「あの、リュウキ君……には、にゃいしょにしてて……くれにゃいかな?」
「あ、ああ。大丈夫だ。今はあいつは最前線の迷宮区にいるらしいから、ここには来ないだろう」

 レイナは、ほっとした様子だった。だが、アスナはそうはいかない。

「うぅ……、キリト君に見にゃれた……」

 そう、見られてしまったからだ。恥ずかしい所を。

「ん〜……ちょっと試してみたい……」

 キリトは、何かを思ったようで、ひょいっとあるアイテムをオブジェクト化した。一体なんの役に立つんだ?とも思えたが、この時の為だったんだ!と無理やり思った。

「にゃによ……それ?」
「猫じゃらし」

 左右にふりふり〜っとさせるキリト。比較的、遠くにいたレイナはまだ我慢できたけれど……、アスナは目の前でされちゃったから。
 我慢できずに……ゆっくりとキリトに近づいて……。

「おっ?」
「キリト君の………」

 キッ!っと目を細めた!まるで、得物を狙う肉食獣の様に。

「ばかぁぁぁぁ!!!!」

 アスナの叫びと左右のパンチが飛ぶ!
 アスナのソードスキルと猫の身体能力が合わさり、更に強力な二連激。

「うぎゃあっ!!」
「……今のは キリト君が悪いと思うにゃ……。」

 レイナは、苦笑いをしながら、それでも楽しそうな2人を見て笑っていた。

 ……その後、解呪?条件をアルゴから聞いて、更に大変だった。

 外すためには、恥ずか
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