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零から始める恋の方法
約束
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じんという表現が正しいほど粉々に砕けていた。
 その数十分後、上元京介が持上雪菜により殺害される。
 死因は同じく鋸のような刃物によるもの。
 こちらは急所を的確に貫いており、凶器なども放置されたままであった。また、遺体は比較的きれいな状態であった。
 また、上元家、紗宮家、持上家の三家は持上雪菜の放火によって全焼した。
 その数十分後、持上雪菜が線路に飛び込み、自殺する。
 目撃者などによると、何かうわごとのようなことを言っており、遠目から見ても危険な状態であることは明白だったらしい。


 「・・・いつみても本当のことだとは思えませんね」


 「そうね。だから紗宮は絶対に止めないといけない。あの女は危険すぎるからね」


 おそらく晩御飯ができたのだろう。
 紗由利も部屋に入ってきた。


 「さて・・・では、ご飯にでもしましょうね。せっかく作ったハンバーグが冷めてしまいますので」


 「はーい!」


 想夢は晩御飯が好物のハンバーグと知るや否や食堂へと駆けて行った。
 それを見て、紗由利も食堂へと行こうとするが私が引き留める。


 「なんでしょうか」


 「お父さんとお母さんの行方はつかめてる?」


 「いえ・・・。申し訳ございません」


 「そう・・・。あと、なんか最近嫌な感じするんだけど変な動きとかある?」


 「そうですね、何か工事が増えているようです。しかし、その工事の内容や説明などもでたらめでなんだか怪しい雰囲気があります。くれぐれもご注意を」


 工事・・・ねえ・・・。
 こういうのはカモフラージュのテンプレだけど、まさか・・・ね・・・。


 「ありがとう。じゃあ、ご飯にしましょうか。引き留めて悪かったわね」


 「いえ、いずれにしろ報告しようと思っていたことですので」


 その工事のことについて少し雪ちゃんに注意を促したほうがいいかな・・・。
 一応雪ちゃんのことだから一人で帰るようなことはないと思うけど・・・。



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