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インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら
第九話《『私』と俺と私》
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しまう、と本で読んだのですから。死なないはずがないのです!

はっ!ということは、やっぱり『私』は死んでしまったのですね!?(よわい)13にして、早くも生涯を終えてしまうとは。悲しきかな!

『私』は思わず成長した『私』を見て、泣いてしまいました。

アーメン、『私』!『私』、アーメン!

*

立ち上がったかと思うと、幼い俺はメソメソと鳴き始めた。

(な・・・なんなんだ!?この俺は!?)

*

あ、あああああ。「」あああ?ああ、あ

美味しい。あたたかい。あたたかい。ほしい。ごめんください。あたたかい、もっと。窓をしめる。オレンジ。染まる。あたたかい。夕御飯。家族。たべる。たべたい。あたたかいの。もっと。ほしい。あたたかい。ほしい!

私は、泣いていた。笑いながら、泣いていた。

*

「お・・・落ち着け!そこの俺!」

俺は思わず叫んだ。

ーーいや、俺じゃない!俺だけど!この娘は俺だけど俺じゃない!あぁ、ややこしい!!

*

わ・・・『私』が怒ったのです。この方はやっぱり『私』ではないのでせうか?だって『私』は怒りませんもの!そうですとも!

ではやはりこのお方は、ドッペルゲンガーなのですね!?

「ナムアミダブツ!」

*

幼い俺は急に手を会わせ、ナムアミダブツ!と唱えた。

ーーだめだこの幼い俺。早くなんとかしないと。

「いやいや、落ち着け!幼い俺!今がどんな状況か解っているのか!?」

「どど、どんな状況だなんて!天国まで『私』を追っかけて来て!何をいっているんですか!?」

お前が何いっているんだよ!

俺はものすごい疲労を感じた。

*

私は今も、泣いていた。

全身(からだ)を真っ赤に染めながら。

独りでずっと泣いていた。

銀を辺りに飛ばしても。

泣いても、泣いても、笑っても。

どんなにぬくもり満たしても。

心の隙間、大きな穴は。

ぬくもりをただ願うだけ。

私は福音(ぎん)(むさぼ)った。

口が、顔が、赤が染める。

おなかは満たされ赤くなる。

赤をたくさん浴びたとしても。

心の穴は空いたまま。

*

「お前、俺なんだろ!?コンクリートの部屋の記憶があるだろう!?」

俺は思わず大声をあげていた。

「はっ!そういえば、確かに!でも、なんであなた様がそのようなことを!?」

幼い俺はオーバーなリアクションでそう答えた。

まじか!?俺ってこんな奴なのか!?

*

太陽が沈みかけ、辺りが影に染まり始めた。

「出撃した五名!皆さんの意識が戻りました!」

医療科の先生は大きな声で一年全員へ知らせた
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