無限城へ!!
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ゲートを開くその魔力の高さ、星霊魔導士によって封じられた無限時計は、同じ星霊魔導士の魔力によってのみ支配することができる!!
奴は無限時計をコントロールするための言わば生け贄だ!!」
「なんてことを・・・」
俺たちはその説明に怒りを覚える。
「ふはははははっ!!無限時計を止めたければ、あの小娘の命を止めればよい!!他に手はない!!このゼントピアから世界の終末が始まるのだ!!」
ラポワントはそう言い、バカ笑いを始める。だが、その体を突如、ある違和感が襲う。
「うっ!!」
ラポワントの体が少しずつ消え始めていたのた。
「どうしたのだ!?私の体が!!」
苦しみ叫ぶラポワント。俺はその体を目を使って見てみることにした。
「髪の毛・・・」
「え?」
ラポワントの体は、何かの髪の毛によって構成されているように見えた。
「憐れだな、ラポワント」
バイロは消えていくラポワントにそう言う。
「なるほどなぁ」
ギルダーツさんも、ラポワントを見て何かに気づいた。
「お前も偽りの一部だったってことだ。自分が擬人化魔法で作られた、ただのパペットだって知らなかったのか?」
擬人化魔法・・・人間じゃないものを人間のようにできる魔法ってところかな?奴はそれによって作られた、言わば人形ってところか。
「私はそれを支援する身だ!!何をバカな・・・」
「私たちはここに来るまでに、たくさんのパペットを見てきた。あんたと同じ姿のね。だから分かる」
尚も否定するラポワントにラキさんが言う。
「おめぇはただの道具だったんだよ」
「違う!!私はゼントピアの枢機卿!!人形では・・・ない!!私は・・・私はーー!!」
ラポワントはそのまま姿を消し、その場に残ったのは俺が目を使って見た髪の毛の束だった。
「この匂い・・・マスターゼロの髪の毛か!!」
ナツさんはその髪の毛の匂いを感じ、そう言った。
「憐れなものだな」
「自分は人間だと思わされてたのか」
エルザさんとグレイさんが消えたラポワントのことを思い出してそう言う。
「ラポワントだけではなく、我々レギオン隊も、ただの道具と変わりはしなかった訳ですねぇ・・・」
自分たちの今までの行動が大司教の教義によるものではなく、新生六魔将軍に操られた偽りの教義だと知ったバイロは顔をうつむかせてそう言う。
「しかし、私にもやっと進むべき道がわかりました」
バイロは顔を上げ、俺たちはそちらを向き直る。
「ゼントピアの戦士としてするべきことは、世界を救うこと。無限時計を止めるため、ルーシィを始末します」
「させるかよ!!」
バイロのやろうとすることに怒ったナツさんは火竜の鉄
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