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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第111話 死神の微笑みは別れの味
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ド!」
その刹那の時。リュウキは、極長剣を大きく振るい、光を生み出した。その光の筋は、瞬く間に軌跡を残しながら敵の闇に衝突する。
――光と闇。
相反するその2つの属性。
古来より、様々なゲームでも登場するその属性は互いが共に弱点の属性でもあるのだ。
なのに、リュウキの放った《クリティカル・ブレード》の光の波動はその深淵の闇に、瞬く間にかき消された。
敵の闇は……遥か大きい。
だが、一瞬の隙を作ったのは事実だった。キリトが即座に跳躍するかのような速度で、ダッシュをし、敵をぶっちぎりユリエールに到達。彼女の身体を抱き抱えると、そのまま跳躍した。そのキリトがいた場所に大きな衝撃破が生まれる。
どうやら、あの場所に攻撃された様だ。
攻撃を加えられた事と、そして、目の前にキリトが来たと言う認識で 敵は標的を変えた様だ。ユリエールから、キリトへと。その間に、キリトはユリエールの体を離し、距離をとった。圧倒的に適正レベルよりも低い彼女を守る為だ。突然の事に、呆然と倒れていたユリエールをレイナが起こし、そしてアスナはユイを預けた。
「このコと一緒に安全地帯に退避してください!」
「急いでっ!! 時間はあまり無いから!」
レイナの活と、目の前で心配そうな表情をしているユイの顔を見てユリエールはなんとか心身を立て直すと、素早く頷いた。ユイとユリエールが間違いなく、安全エリアに入れた事を確認すると。
「お姉ちゃん!」
「ええ!」
2人は、細剣を抜き、あの闇へと駆け出した。そこでは、2人の男が牽制している。
「……見えるか? リュウキっ」
「っ……」
キリトの言葉にリュウキは歯軋りをした。……それは最悪の出来事。自分たちの慢心が招いた結果だとでも言うのであろうか。
「……拙い、な」
リュウキの額からも、汗が滲み落ちていた。その闇の正体はもう明らかになっていた。
表示されている名前は《The Fatal-scythe》、《運命の鎌》という意味であろう固有名を飾る定冠詞。即ち、BOSSモンスターである証を携えている。
大きさは、自分たちよりも倍はあろう程で、あのグリームアイズよりは一回りは小さい。ぼろぼろの黒いローブをまとった人型のシルエットで、フードの奥と袖口から覗く腕には、あの漆黒の闇がまとわりついて蠢いている。 ……まるで、さっきの闇を全て自身に集わしたかと思える。暗く沈む顔の奥には、不自然なほどに浮いた眼球が第一印象に備えてあり、髑髏をイメージさせる風貌。
右手に握る巨大な大鎌から連想するに、それは死神のそれだった。
圧倒的な存在感を放つ死神。……死神を見たものは不幸になる。死が迫っている。などと言う話は様々な物
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