暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第111話 死神の微笑みは別れの味
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勝負!と言う事になってしまっているのだ。

「あはは、なんだか懐かしいね?私達も勝負してた!あのケーキをかけてさ?」
「え〜っと、そーだったかしら?」

 アスナはしらばっくれていたが、間違いなく覚えている。アスナとレイナ、そしてキリトとリュウキのペアでどちらが多くのモンスターを倒すかと言う勝負。 当時のリュウキは、基本的にあまり口数も多くなく、関わりまいとしている節もあった為、半ば無理やりにレイナが誘ったのだ。
 因みに結果は……。

「あはは、おっしかったよね?」
「むー……キリト君だけだったら勝てたよ。リューキ君はずるいっ」

 アスナの当時の悔しさは、嘗てキリトも感じていた事だ、とキリト本人が言っていた。いつの間にか差をつけられてしまうんだ。

「ほら、覚えているじゃん!」
「もーレイっ!」
「もー」

 アスナの真似をして笑うユイ。本当に和やかになってしまった。
 このまま、シンカーも助ける事ができれば、と期待をしたユリエールは、シンカーの位置情報を再び確認をした。

「あ、すみません。もうすぐでしょうか?」
「いえ。お世話になってるのはわたしですから」
「あはは……、それで、シンカーさんの位置はどうでしょう?もう大分奥へ来たと思いますが」

 操作をしていたユリエールを見て、謝罪をしつつ確認をしたアスナとレイナ。ユイも、必死に背伸びをしながらそのポイントを確認しようとしていた。 ……アスナやレイナの真似をしているのだろう。

「シンカーは、この位置から動いていません。なので、ここが安全地帯なのだと思われます。そこまで行けば、転移結晶が使えます」

 ユリエールがそういった時。

「まぁ、こんなもんか?……まだまだだな?キリト」
「ぐむむ……たった2匹差だろ!」
「負けは負けだ。ご馳走を頼んだ。食事代はキリト持ちでな」
「ぐぅ……」

 ぐぅの音も出ないとはこのことである。どうやら、討伐数では僅差でリュウキに軍配が上がったようだ。

「それは、良い事聞いたね〜」
「うん!エギルさんの所で、レア食材が出回ってないか、確認しなきゃ?」
「……!! き、聞いてらっしゃった?」
「「もちろん?」」
「ユイもおいしーのたべたいー!」

 全員の視線がキリトに集まる。最早嫌とは言えないだろう。負けている上にこれ以上は恥の上乗せというものだから。

「そ、それにさ? 良いアイテムが手に入ったんだぜ? こいつを見てくれ!」

 嫌とは言っていないが、話題そらしはしたいらしい。でも、キリトの言葉にはもちろん興味がそそられる。 未踏破のダンジョンのモンスターなのだから、尚更だ。その顔を見たキリトはここだ!と思ったらしく、手に入れたアイテムのオブジェクト化させ、実体化させた。

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