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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第111話 死神の微笑みは別れの味
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の剣で、カエルを斬り裂き。
「おりゃあああっ!!」
左手の剣で、どかんっ!!と吹き飛ばす。
それは、宛ら暴風の様であり、瞬く間にモンスター達は吹き飛ばされ、身体を四散させていったのだ。 まるで、休暇中に溜まったエネルギーを放出するが如く勢い。
「さて……、後ろの方にも、随分と沸いたな」
シンカーの持つ鞭と同じくらいあろう、長い刀身を携えた男が背後から迫り来るモンスターを一手に引き受けていた。キリトの様に、叫ぶような事はせずに、ただ「ふんっ!」と一瞬の裂帛の気合と共に、光り輝く光線の様な剣技を披露したのだ。 直線上のモンスターは、まるで紙切れの様に吹き飛んでいく。
「……はぁ、まるで子供ね、キリト君、ちょっとはリュウキ君を見習ってよー」
「あは、リュウキ君は抑えてるだけだよ? 恥ずかしいからってさ? どっちも同じだよっ?」
アスナの言葉にレイナはそう返していた。
長く共に居るからこそわかる。ユリエールの存在も関わっている事だろう。リュウキも、恐らくは湧出が良い前で戦いたい筈だけど……、我慢しているのだと。 だけど、暫く戦っていれば直ぐに顔を出すだろう。そのリュウキの子供っぽさの部分が。
「ぱぱーっ! おにぃちゃぁんっ! がんばれー!」
そんな中、苦言などせず、唯一2人を応援していたユイの声援が響く。
……本当に緊迫感が全くない状況であり、ここがダンジョンだと言う事を忘れてしまいそうになるユリエール。 まるで、遊園地にあるアトラクションか何かをプレイしているのか、と思ってしまう。
しまいにはユイが「わたしもやるー」と言いかねない。
――だが、雰囲気のそれはどうかと思うが、目の前で繰り広げられている光景には圧巻の一言なのだ。
ユリエールが聞いていた情報よりも遥かに広く、強大な数のモンスター。自身の識別スキルでは真っ赤に染まっている敵モンスターの名。それだけでも、相手が強敵だと言う事がわかるのだ。なのに、あっという間に蹴散らしてしまうのだ。キリトから、逃れた所でリュウキの剣が確実に敵を穿つ。
宛らモンスターにとっては、《前門の虎、後門の狼》と言った所だろうか。
「な……なんだか、すみません。全部任せっぱなしで……」
「いえいえ、あれは、病気みたいなものですから。やらせとけば良いんですよ」
「そうだね。ほんっと、楽しそうに戦っちゃって。キリト君もリュウキ君も」
いつの間にか、2人が前に出て戦っている姿を見て思わずそう言ってしまうのは無理ないだろう。背後に襲いかかってくるモンスターが圧倒的に少なくなった為、前にリュウキも出たのだ。連撃の数と速度に置いては、キリトに部があるが、一撃の破壊力と広範囲技となれば、リュウキだ。だから、最後には、どっちがより多く倒すか
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