暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第111話 死神の微笑みは別れの味
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聞いて、考える。60層だと言う事は、安全マージンが+10のLv70の計算。ならば、ここに集っているメンバーはまるで問題が無い。アスナとレイナは共にLv87に達しており、キリトは、Lv92。最初に問題ないと口に出したリュウキに至ってはLv99と言う後1つで3桁に到達する程のステータスを持っているのだ。
 だから、たとえユイを連れていたとしても、問題なく突破出来るだろう。

「後……もう一つだけ、気がかりなことがあるんです。先遣隊に参加していたプレイヤーから聞き出したのですが、ダンジョンの奥で、巨大なモンスター、恐らくはBOSSクラスのモンスターを見たと」

 その言葉を聞いて、4人は顔を見合わせながら考えた。記憶を揺り起こしながら。

「BOSSも60層クラスって事ね」
「んーっと……60層ってどんなのだっけ?」
「65なら、直ぐに思い出せるぞ? 醜悪な巨大なゾンb「言わないでよっ!!」はは……悪い」

 リュウキの言葉で、嘗てのホラーステージが頭の中で鮮明に再生された様だ。この手のものは、思い出してしまえば中々記憶の底から消去出来ない。

「うぅー、リュウキ君のどSぅ……」
「はは、ごめんごめん」

 リュウキは、涙目になっているレイナの頭を摩った。その2人を見て、アスナはキリトを見て。

「……私もあんな風にされたかったけどなぁ? キリト君にからかわれた時さ?」
「ごめんって……、でもオレも あの後結構ひどい目にあったんだぞ? アスナに思いっきりひっぱたかれて」
「それ、キリト君が悪いんだもん!」
「あはは、ぱぱが わるーい!」

 さながらその光景は、ピクニックにでも行くのだろうか?と訝しむユリエールだったが、何処か頼りがいも感じているのも事実。その表情を見たアスナは、慌てて軌道修正をする。

「大丈夫ですよ。あまり苦労をしなかったと、記憶してますので」
「そうですか、それは良かった」

 ユリエールは、口元を緩めた。
 確かに雰囲気は、今から危険地帯へと赴く一行ではなかったが、よくよく考えれば、この人たちは、最前線で戦っていた猛者であり、数多のBOSSを屠ってきた強者なのだ。

「そうですよね……、皆さんはこれまでずっとBOSS戦を経験してきたんですから。すみません、貴重な時間を割いていただいて……」
「いえ、今は休暇中ですから」
「そうですそうです」

 慌ててアスナとレイナは手を振った。
 そして、そうこうしている内に、ダンジョン内に突入した。眼前に広がるのは、大量の巨大なカエル型モンスターと巨大な鋏を持ったザリガニ型モンスターの群れ。そんな団体さんが迎えてくれたのだ。
 だからこそ、盛大に応えてあげようとしたのが、黒の剣士。

「ぬおおおおお!!」

 突進し、右手
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