暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第110話 ALFと解放軍
[6/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
もその名前は見当たらなかった。
「……ALFは軍の略称だ。そうだろう?」
判らない2人に教える様に、リュウキが代わりに答えた。
その略称を使うのは、現ギルドを快く思っていない者に限られていると言う情報も知っている。因みに それは勿論、アルゴ経由の情報だ。
「あ、はい。そのとおりです。すみません。混乱させてしまって……。アインクラッド解放軍の略称です。正式名はどうも苦手で……」
何度聞いても、落ち着きさが出ていて、やや低く感じるものの、優雅さが全面に出てさえ感じる。声質はアルトのもの。……正直子供っぽさがまだまだ残るアスナやレイナ。
だからこそ、羨望を感じてしまうが、挨拶をされた以上は答えなければならないだろう。
「はじめまして。わたしはギルド、血盟騎士団の――……あ、いえ、今は一時退団中ですが、アスナと言います」
「同じく、わたしも一時退団中の身ですが、同ギルドに所属していたレイナです」
其々が自己紹介をしている所に、ユイがひょいと視線を向けた。
「あ、それでこのコはユイと言います」
ユリエールを注視していたユイは、僅かに首をかしげているが、直ぐに笑顔を見せた。……そして、ユリエールは、血盟騎士団の名前を聞いた途端に目を見張らせた。
「……KoB。アインクラッドにおいて、トップギルドの1つですか。なるほど、道理で僅か2人であの連中をあしらう訳だ」
その連中というのが、昨日の暴行恐喝集団のことだと直ぐに悟った。……だからこそ、再び警戒心が沸き起こってきたのだろう。
「……つまり、昨日の件で抗議に来た、と言う事ですか?」
「いやいや、とんでもない。その逆です。よくやってくれた、とお礼を言いたいくらいで」
「……」
事情がまるでつかめない3人だ。
だが、大体の事はリュウキは判っている様で答える。
「……アインクラッド解放軍、と言う名を好まない者には共通点があるらしい。……現状の軍の事を快く思わない者、憂いている者が解放軍を名乗らず、ALFと言う名を使うそうだ」
「っ………」
ユリエールは、そのリュウキの言葉を聞いて、表情を歪ませた。その表情を見ただけでわかる。
……間違いなくこの人はその内の1人だと言う事が。
「……そう言っていただき、感謝致します」
「いや、オレは話を聞いた事を言っただけだ。」
リュウキはそう言って首を振った。
今後どう変わるかは、彼女のようなプレイヤーにかかっているだろう。アスナもレイナも、キリトもそう感じていた。
「それで、どうしたんでしょうか? 抗議ではないというのなら、今日はどう言った……?」
ユリエールの視線や振る舞いから、この教会に用事があると言うよりは、自分たちに用がある印象があ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ