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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第110話 ALFと解放軍
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た。
その顔をレイナが意識してしまったものだから。
「っ///!! な、何でもないよ〜? ほ、ほら! これ、美味しいよねっ!?」
慌てて、レイナは出された朝食を頬張る。
そんな彼女を見ててリュウキも更に笑顔の質を一段階上げた。その微笑ましさは、ユイや子供たちにも勝るとも劣らないものだと、アスナもサーシャも思っていたのだった。
……昨日の謎の発作を起こして倒れたユイは、幸いにもあの後 数分で目を覚ました彼女だったけれど、直ぐに長距離を移動させたり、転移ゲートを使わせたりする気にはどうしてもならず、それにサーシャからの熱心な誘いもあって、教会の空き部屋を一晩借りることにしたのだ。
つまり、このさながら戦場のような光景は、朝食時である。朝の気付には丁度いいものでもあるだろう。それに、今朝からユイの調子も良さそうだからこそ、この場の全員が安心した。でも、基本的な状況はまるで変わっていない。かすかに戻ったらしきユイの記憶によれば、はじまりの街に来たことは無いようだった。
……それもそうだろう。
この街の中で暗闇が形容される様な場所は黒鉄宮の牢獄の中だけとも取れるし、ユイの口ぶりからも、全く灯りが差さない場所だと思える。……そんな場所はこの層の街には存在しないのだから。
そして、何よりもユイは、保護者と暮らしていた様子すらない事もあった。
だから、当初より予想していた保護者と何か大変な自体に見舞われて……と言う予想は覆され、その記憶障害や幼児退行といった症状の原因もまるで判らなくなったのだ。
「………」
ただ、1名だけは除いて。
「んー? おにぃちゃん?」
ユイの顔をずっと見ていたリュウキだった。ユイもその事に気づいた様で、首を傾げる。リュウキはと言うと、ニコリと笑うと。
「……ふふ、頬に付いているぞ?」
リュウキは、ユイの頬に指を伸ばした。それは、サンドを頬張った時につけてしまったのだろう。リュウキは、それをひょいと掬い上げる。本当に、ここまで細かに作ってあるから、驚愕と言うものだ。この世界は。
「あー、えへへ……ありがとうー」
ユイは、ふにゃりと、頬を緩め 笑顔をリュウキに向けた。リュウキもそれに笑顔で答える。
「ふふ、リューキくん? 指で取ったら、ちゃんと食べなきゃ!」
「ん? ああ。そうだな」
リュウキは、その指をひょいと口にいれた。その光景がとても微笑ましくておもしろい。そして、レイナは面倒見が良いと言う新たなリュウキの一面を見れて良かったとも思っていた。……リュウキも良いパパになれそうと思っていたから。
その場にいた皆の笑顔が絶える事がない朝食となっていた。
そして、キリトが昨日の話を切り出
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