時のスパイラル
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
になってしまった。
「なっ!?」
「どうしたの?シリル」
思わず声を出した俺を心配したウェンディが声をかけてくれるが、俺は「大丈夫。何でもない」とだけいい、その続きを見てみることにした。
すると、大砲から放たれた砲丸が鎖に当たる直前に急に止まり、評議院の方へと戻っていき、落下した。
運良く評議院の人たちは避難できたらしく、誰もけが人はいないようだが・・・
「軍もかなり混乱しているな、メェーン」
「これも、リアルナイトメアによる影響か」
「そのようですね」
一夜さん、エルザさんの言葉に俺はうなずく。大人を子供にすることができるとは・・・俺とかウェンディ消えちゃうんじゃね?
「っざけんな!!こんなもん、てぇしたことはねぇ」
ガジルさんの声の後半が力なかったので、違和感を覚えた俺たちは後ろを向くと、そこには老人の姿になったガジルさんがいた。
「何それ!?」
「これは・・・」
驚く俺とエルザさん。そのおかしな現象は、違う人たちにも広がっていた。
「ふざけている場合か!!」
ウォーレンさんはエルフマンさんをも凌駕するほどの筋肉マンに、
「人のこと言えないだろお前」
グレイさんは何とも可愛らしい子供の姿に、
「それでも漢かぁ」
エルフマンさんは紙みたいに薄っぺらになっていた。声も全然力がねぇ!!
「ど・・・どうなってるんですか?」
なんだか大人びた綺麗な声が聞こえたと思い、俺がそちらを見ると、そこには大人になったウェンディがいた。
エドラスのグラマーなウェンディとは違う、スレンダー体型のウェンディが。
「・・・・・」
「どうしたの?シリル」
心配して顔を覗き込んでくるウェンディ。こんなの・・・こんなの・・・
「ありだと思う」
「そ・・・そう?」
エドラスのウェンディもよかったけど、こっちのウェンディもいいと思う。個人的な意見だけど。
「というかシリル・・・」
「何?」
ウェンディが俺のある一点を見つめて固まっている。すると、ウェンディは自分の胸を押さえる。
「なんで胸が大きくなってるの?」
「ええぇ!?」
言われてみて自分の体を触ってみると、エルザさん並みの大きな脂肪の塊が「脂肪って言うな!!」胸についており、お尻もなんだか大きくなっていた。そして、俺の大事なところがなくなってしまっていた。
「そんなバカなぁ!!」
思わず頭を抱えてしゃがみこむ俺。普段女の子に間違われるのはしょうがないと思うけど、本当に女の子になるのはダメだってぇ!!
「セシリー、あんたコアラになってるわよ」
「そういうシャルルはタヌキになっちゃってるし」
「ハッピーは犬になっているけどな」
「リリーは黒ウサギとか〜
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ