暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第109話 全ての始まりの街
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がブルブルと震えているレイナ。
「……キリト君とリュウキ君は、ユイちゃんと子供達をお願い」
「……宜しくね」
鬼気迫るその気迫。そして憤激は限界を超えている様だ。
いつの間にか実体化させていた細剣をアスナとレイナは殆ど同時にシンクロさせる様に、片手で担ぐと……その細剣に光の輝きを纏わせて。
ほぼ同時に、閃光たる一撃を放つ。
その輝きは、正確に男の胴体部、そして頭部にあたり、吹き飛ばした。
「ぐぇぇ!!」
突然、まさか攻撃をされると思わなかった男は、倒れたまま、中々起き上がることが出来なかった。他の連中も状況が飲み込めず、口を半開きにしていた。その閃光の凄まじい輝き、二重の爆発。
男のいかつい顔がさらに仰け反り、中には思わず尻餅をついていた。
「そんなに戦闘がお望みならお相手するわよ、……態々フィールドに行く必要なんかないわ」
「そうね。街中でだって、実体験出来る。……HPは絶対に減らないし、安心でしょ?」
「そう、その代わりに永遠に続く」
揺るがない歩調で近づく2人。
吹き飛ばされたリーダーの男はようやく糸を悟ったように、唇を震わせた。犯罪防止コード圏内では、武器による攻撃をプレイヤーに命中させても不可視の障壁に阻まれ、レイナが言うようにHPが減る事はない。
だが、勿論これには裏の意味もある。
つまり、何度攻撃しても犯罪者カラーに落ちることもない。そして、何よりも……。
「……HPは減らないけど、一撃一撃は、ノックバックを発生させる。……圏内戦闘は恐怖を植え付ける」
アスナの一撃と共に、再び男は吹き飛ばされた。模擬戦として活用される圏内戦闘。
だが、ソードスキルの威力によって、発光、そして衝撃……ノックバックが発生し、そのHPが減らないと分かっていても耐え切れるものではないのだ。……特に、一度も実戦を経験してない様な輩には。
「ひ、ひあ! や、やめっ……!?」
アスナの追撃、そして倒れてもなお容赦なくレイナに更なる追撃をされてしまい、その度に甲高い悲鳴を上げていた。
「……あの子達の恐怖は、こんなものじゃない」
レイナは、後ろで震えていた少年少女達の顔を、あの顔を思い浮かべながら、ギリっと歯を食いしばり、更に追撃を加えた。
「お、お前ら! 見てないで……なんとかしろっ……!!」
その声に漸く反応した軍の男達は、其々装備を取り出して構えた。その中で使用した事がある武器を持つ者は皆無であり、全員の装備は新品の仕様そのものだった。南北の通路からも、ブロックしていた連中が走ってきた。まさか、この人数差で反撃を食らうとは思ってもいなく、想定外の自体だったからだ。
人数差は圧倒的。
だが、アスナは狂
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