暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第109話 全ての始まりの街
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しているも同じなのだ。プログラマー、そして必要ならばシステムエンジニアの等も、それなりにはこなしている。

「へぇ……レイにも聞いてたけど、やっぱり凄いね。何を持ってるの?……っと、現実世界での事はマナー違反だったね?」

 アスナは思わず口を閉じた。でもリュウキは別に問題ないと想っている。

「アスナは、家族だろう? ……気にしなくていい。ユイもレイナも。キリトだって、もう親族だ。……そうだろう」
「……うんっ!」
「あはっ! そうだねっ!」
「はは……なんかそう言われるとむず痒いものがあるな。」
「みんな、えがおっ! ユイもうれしいよ」

 人気のない大通りの中で陽気な笑い声が響いていた。でも、次第にその声は静まり返っていく。
何故なら、キリトの背に身体を預けていたユイが瞼を閉じ、眠ったからだ。その顔を見て、アスナはふと口に出してしまう。

「ねぇ……もし、ここでユイちゃんの保護者が見つかったら、その……ユイちゃんを置いてくるんだよね……?」
「………」

 その表情を見て、皆アスナの気持ちが判った。キリトは、アスナをいたわるようにその黒い瞳を向けた

「別れたくないのはオレも一緒さ。……何で言うのかな。ユイがいることで、あの森の家が本当の家になったみたいな……そんな感じがしたもんな……」
「それは判るよ。オレも……な」

 きっと、ユイだって同じ気持ちになってくれている。とも何故だか強く思えた。……誰かを慕う気持ちはよく判っているつもりだから。

「……悲観する事ないって思うよ。確かに私だって寂しい。でも、会えなくなるってわけじゃないんだしね?」
「そうだな。ユイなら記憶を取り戻しても、きっとまた訪ねてきてくれるさ」
「ん……、そうだよね。ありがとう、皆」

 アスナは、そう言って礼を言うと、再び場に笑顔が戻ってきた。ユイの寝顔も……心なしか笑顔になった気がしていた。そして、更に奥へと歩いてきたところで。

「ん……、漸く人の気配がしてきたな」
「そうだな」

 リュウキとキリトが歩を停めてそう呟く。レイナとアスナは全くわからなかったから、これはスキルによるものだと直ぐに判った。索敵スキルだと。

「凄いねー、リュウキ君もキリト君も、目に見えない気配を感じたり出来るんだ?索敵スキルって」
「熟練度が980はあるからな。便利だぜ?」
「それに、ソロには必須だったスキルだからな」
「……そう言われたら寂しい気がするから、止めてくれ」

 思いっきり上げているから……、ちょっとそう思っちゃった様だ。

「ん? そうなのか」

 リュウキは、何かおかしい事言ったか?的な顔をしてるのだった。

「でも、あのスキル上げるのは大変だよね……」
「そうだよ。地味すぎて発狂し
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