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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第108話 笑顔が一番
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じていた。
「……一緒に眠りたい、リュウキ君と一緒に」
「……ああ、勿論良いよ。一緒に」
安心して眠る為には欠かせない要素。それは、大好きな人、愛する人が傍に居てくれる事。
レイナは、安心して眠ることが出来た。
リュウキ自身も、安心出来る彼女の温もりを感じながら、家の天井を眺めている。
(……あの娘、不思議な感じがした、な。……起きれば判るんだろうか?何かが違う様な気もする……、SAOプレイヤーとは根本的に何かが違う事が)
考えるが……まだ、ピースが圧倒的に足りない。ただ判るのは、ただのプレイヤーじゃないという事だけだ。
「ん……」
……リュウキは、軽くレイナの頭を撫で、そして自身も目を瞑った。
〜湖畔のロゴハウス キリトとアスナ宅〜
夜の闇が消え失せ、東の空から光りが差し掛かる。
……朝の白い光が身体を包み込んだ。その温かい光りの中でまどろむアスナの意識に、穏やかな旋律が流れ込んできた。その1つは、間違いなく毎日のように聞いている起床アラーム。
アスナは、それをまどろみの中、聞き、意識覚醒の直前の浮遊感の中……どこか、懐かしさを感じるメロディーがアラームと共に意識の中に入ってきた
クラシック、協奏曲……心地よい音楽の中で、かすかな声でハミングも。
――……え?ハミング……?
アスナ自身は、完全な聞き手、音楽鑑賞をしているだけであり、歌ったりはしていない。ならば、この声の主は誰だろうか……?
そう思った瞬間、アスナはぱちりと目を開けた。
アスナの腕の中では、あの娘が眠っている。その腕の中で黒髪の少女がまぶたを閉じたまま……、アスナの起床アラームに合わせてメロディを口ずさんでいたのだ。
一拍たりともずれていないそのハミング。
有り得ないことだった。何故なら、起床アラームと言うものは、設定した自分自身にしか聞こえないようになっているのだから。……だから、彼女が脳内のメロディーとも言える曲に合わせて歌うなど……有り得ないことだったのだ。だけど、アスナにとって、そんな疑問はどうでもいい。
それよりも、目の前の少女の事が重要だった。
「き、キリト君っ! キリト君ってばっ!!」
「んん……ん?」
「お、起きてよっ!」
むにゃむにゃと寝ぼけ気味のキリトに喝を入れる様に声をかけ続けるアスナ。やがて、キリトも漸く意識が覚醒した様で、ゆっくりと身体を起こした。……そもそも、アスナの起床設定とキリトの起床設定はやや時間にズレがある。レイナと同じで、5分ほど早めに設定しているのがアスナだったから、キリトの脳内ではまだアラームは鳴っていない。だからこそ、中々目を覚まさなかったのだ。
「ん〜……おはよう。アスナ、
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