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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第108話 笑顔が一番
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にしないと、とレイナは思っているけれど、やっぱり今は無理なのだ。それに、指輪と言うのは、この世界では単なるアクセサリーとは違う。リュウキの言うとおり、ステータスが上がるものが基本であり、装飾品として重宝されているのだ。だから、レイナは本当に他意はないんだと信じられた様だった。それに、リズにも以前言わされた?事だってあるんだ。
リュウキの口癖、さっきも言ってくれた言葉。
「やれやれ……」
「本当……バカップルよねー? (私達も……見習わないと……かな?)」
アスナとキリトは同時にため息をしていた。
キリトは、2人をからかうつもりで言ったのだが、最終的には惚気に変わってしまったんだから。
でも、やっぱりアスナは、見習わないとと思わずにいられなかった。
そんな時だ。
べしんっ!と、キリトが顔を上げたその瞬間その顔面に衝撃が走った。そして、ノックバックが発生し、思わずのけずってしまう。
「あたっっ!!」
「……全く、余計な事を言うなよ」
リュウキがキリトの顔面に軽く一撃入れたのだった。
……軽く?
「何言ってんだよ! そもそも先に言ったのはお前だろっっ!?」
「オレはただメッセージの中にお前の名があると言っただけだ。誤解を招いたりしないだろ?」
「それを言うなら俺だって、お前が指輪をあげてたと言っただけだ! そ、それにオレだって誤解されるよーになんか言った覚えはなー……」
「……目が泳ぎすぎだ馬鹿」
キリトはリュウキにやり返すが、巧みに避けるリュウキ、だけど キリトも当然負けてない。そして暫く、ずっと2人で言い合っていた。……レイナとリュウキとはまた違った感じがする。
それは、そう……まるで、兄弟の様な感じだったんだ。
「ふふ、本当、仲良いよね?」
「ね? ……私も頑張らないと」
「あはは。私はお姉ちゃんとキリト君も十分だと思うけどね? ……私達の事、随分とからかってくれてたけどさっ!」
「えー。だってレイ達、ほんと見ててお腹いっぱいになるんだもん!」
「それ、お姉ちゃん達もだよっ! その言葉、そのまま返すもんっ!」
2人も、何だかんだ言ってとても楽しそうだった。
そんな雰囲気のおかげなのか、あるいは単なる偶然だったのか……。ベッドの中で眠っている少女の寝顔は微笑んでいたのだった。
その後、4人は以前にキリトとリュウキが買っていた何種類かの新聞を確認する作業に取り掛かった。
新聞、と言ってもそれは、紙を束ねた現実世界でのそれとは違い、雑誌程度のサイズの羊皮紙1枚でできているもの。
その表面は、システムウインドウ上のスクリーンになっていて、ウェブサイトを観覧、操作する要領で収められていた情報を切り替えて表示させる事が出来るのだ。その内容は、
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