暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第108話 笑顔が一番
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分だった。

 キリトはアスナを必死に宥めつつ……、リュウキをジロリ、と睨みを利かせた。

 だけど、キリトはリュウキの言葉を聞いていないのと同じような状況で、リュウキはレイナと真っ只中だ。

「ふぅ〜〜ん……。ほんとに浮気、してないの?」
「浮気……?」

 リュウキはレイナの言葉にきょとんとしていた。それを見たキリトはと言うと。

「あ〜……そう言やあリュウキ、シリカに≪指輪≫あげてたよな? あの時」

 キリトがお返しとばかりに余計な事言ってしまったのだ。それもかなりの大ダメージと成りうる一言。キリトの《スターバースト・ストリーム》 リュウキの《ディザ・スターライト》も真っ青な高威力な一言。

 だから、それを聞いたレイナは……。


「えええええっっ!!!!???」

 
 それを聞いた瞬間、レイナは、大絶叫していたのだ。
 その頃と言えば、確か……レイナは リュウキを追いかけていて、……よく撒かれてしまっていた時期だった筈だ。もう、過去の事と言えばそうであり、付き合ったり、それに結婚してなかった時だから、何したとしても咎める事なんか出来ないが。

「そ、それ……ほ、ほんとなのっ!?!? リューキ君っ!! 指輪をっ!? お、女の子に指輪あげたのっっ!? わ、わたし以外にもっ……」

 レイナは、震えているかの様な声、そして怒気、と言うより悲しみも含まれている様な声でそう聞いていた。……心なしか、目に涙が溜まっている様にも見える。

 さっきでもあるが、当時、リュウキは男女関係にとか深く考える事などまるで無く、ただアイテムとして譲渡しただけなのは紛う事なき本心だ。でも、指輪の意味を知った今は、レイナが怒っている?意味を理解出来ていた。だからこそ、リュウキはレイナに向かって笑いかけた。

「確かにそうだ。ただ意味は違う。あの指輪は、装飾品。《エメラルド・リング》だ。あれは50層以下で最大の効果を発揮するアイテムだからな。だから、中層を主戦場としていた彼女に譲渡した。本当にそれだけだよ。中堅プレイヤーを支援すると言う意味でな。それ以外に他意は無い。……それに、何度だって言う。オレにはレイナが一番だ。これからもずっと……」

 リュウキのこの言葉は嘘偽りはない。
 レイナが信じてくれるまで、いや、信じてくれた後でも何度でも言える言葉なのだ。

「……っっ///も、もうっ! み、皆が……いるのにぃ……///」

 そして、その言葉がレイナにとっては高威力。上記であった、キリトの一言が霞む程の高威力。……怒っていても、そう言えば表情が綻んでしまう。凄く幸せを感じてしまう。

 キリトやアスナの2人がいても。

 ……何でも許してしまいそうになる。
 でも、安い女だと思われないよう
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