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リリなのinボクらの太陽サーガ
別離
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た。

「皆、彼と戦いたくない気持ちは十分伝わってるわ。私だって彼と敵対なんかしたくないもの。けど、話はこれで終わりじゃないの。第66管理世界ニダヴェリールで、絶対存在ファーヴニルが目覚めたわ」

「絶対存在!? ヴァナルガンドと同じ化け物が!?」

「ああ、しかもそれを行ったのは聞いた時点で予想が着くと思うが、ラタトスクなんだ。なのはの父親を操り、ジュエルシードの輸送船を襲い、すずかをさらい、ヴァナルガンドをこちらに呼び寄せた因縁のイモータルが、とうとう世界を破壊する程の絶大な力を手に入れてしまった。現にニダヴェリールはもう崩壊、消滅してしまったとの報告が入ってる」

「そんな……あいつの策が成就してしまったの!?」

「そうだ……しかもヤツは管理局員を始めとした次元世界の人間をアンデッド化して操り、封印を解いたらしい。更に言うなら、ラタトスクは“裏”に通じる欲深い管理局員の欲望を助長させたぐらいで、途中まではあまり自分の手を使っていないそうだ。腹立たしい事だが、要するにラタトスクが介入しなくてもファーヴニルはいずれ次元世界の人間の手で封印を解かれていた可能性が高いんだ」

『そっか、昨日から感じていた寒気はファーヴニルが目覚めたのが原因だったんだ。それにしても……人間って、どうしてここまで愚かなの? なんか私自身としても、太陽の使者の代弁者としても、人間に対して自信が無くなってきたよ……』

それは下手をしたら人間が太陽からも見捨てられる事を意味するため、背筋に冷たい汗が流れた。いくら太陽意志が寛容だからと言っても、流石に限度がある。それにあまりに愚かな振る舞いをし続けてしまえば、銀河意思ダークが本格的に介入してしまい、次元世界は世紀末世界と同じになってしまう。それを避けようとお兄ちゃんやエレンさんは戦ってきたのに……!

「命を見守る立場のアリシアちゃんがそこまで言うって事は、サバタさんが知ったら人間に対して絶望を抱きかねないわ。もしそうなってしまったら……!」

「シャマル……兄上殿はそう簡単に絶望したりしないはずだ。我らや主はやてをお救いになった兄上殿が、人間を見捨てるはずが無い!」

「うむ、シグナムの言う通りだ。兄上殿の芯の強さは、盾の守護獣としても認める程……容易く砕けはせん!」

「そうだよな……そうだよな! 今頃兄ちゃんはどこかで反撃のチャンスを伺ってるに違ぇねぇ! 兄ちゃんの知り合いがいるラジエルもきっと頑張ってるだろうし、指名手配の事も絶対存在の事も、今までのように解決出来るって!! なあ、はやて!?」

「せやな! 皆の言う通り、サバタ兄ちゃんなら大丈夫。それに今はリインフォースが兄ちゃんの傍におる、もしマズい事態が起きたらすぐに連絡してくるはずや。(せやけど……やっぱり懸念が出てくる
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