暁 〜小説投稿サイト〜
オリジナルストーリー
情報進機-インフォメイザー-
第0機 zero -戦いの序章-
[8/11]

[1] [9] 最後 最初
メ?に似ていた。
甲羅のような物があるし、肌も硬そうだ。
彼女が女性寄りのスレンダーな体型なら
こっちは男性的な、レスリング選手のような
ガッチリとした筋肉質な体型をしていた。
その姿は、まるで"歩く要塞"を思わせた。

 ガンッ!!

彼女はカメ型生物(?)を殴った。
意外と良い音がした。そのすぐ後に。

?痛ッ!!?

彼女は拳を押さえながら
カメ型と距離を置いた。

?痛たたた‥‥‥やっぱり硬い?

それは当然だろう。見ればわかる。
例えるなら、一般人が岩石を殴るような感覚だ。
絶対に壊せそうにないのが予想がつく。
拳を押さえる指の間から、そう言う成分なのかは
よく分からないが、青い血が流れ出ていた。
柔らかそうな彼女の身体では
物理的に打撃の破壊は無理そうに見えた。

?ガアッ!!?

カメ型が右腕を大きく振りかぶった。
彼女はそれに対応するために構えを取った。

 ザクッ!

振り抜いた腕の先の鉤爪が、彼女の
右の脇腹の柔らかそうな肌に傷を入れた。
身を反らしてかわしたことで
そこまで深くは切られなかったようだが
流れ出る血の量は意外と多かった。

?あぐっ‥‥‥!!?

彼女は左手で脇腹を押さえた。
顔の表情に大きな変化は見られないが
声からして、かなり痛かったようだ。

?身体は硬くて重そうだけど
 意外と素早く動けるなんてズルイな‥‥‥‥?

彼女が脇腹を押さえていた手を離した。
なんと、もうすでに血が止まっており、
痛々しかった傷も塞がりかけている。
拳の傷もいつの間にかほとんど治っていた。
肌が柔らかい分、再生能力があるのだろうか。
彼女はカメ型の方を向いた。

?でも、それならこっちにも――――――?

彼女は腰を曲げて、海に両手を着け
四つん這いの体勢になった。
何だか、その様子を遠くから見ていると
余計に"某汎用人型決戦兵器"の姿が頭にちらついた。

?―――――考えがあるよ?

よく見ると、両腕に何やら模様があった。
腕から肩にかけてまっすぐに伸びる線は
そのまま胴体にまで広がっていた。
線の色は真っ黒だった。

「何をする気だ‥‥‥‥‥?」

僕がそうつぶやくと同時に異変が起こった。
彼女の腕のラインが黄色に染まっていく。
それは手首から少しずつ上っていっていた。
そして、両腕のライン全体が黄色に染まりきった。

?えいッ!!?

 ピシュッッ!!

彼女は素早く首を振りながら、口から何かを発射した。
それはカメ型の身体を右から左へ斜めに通り過ぎて行った。

?‥‥‥‥‥‥‥ガハッ!!?

カメ型が口から血を吐き出した。
そして、彼女が発射したものが通った線
[1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ