暁 〜小説投稿サイト〜
オリジナルストーリー
情報進機-インフォメイザー-
第0機 zero -戦いの序章-
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に分解される際に
エネルギーを発していると推測されていたが、それならば
ここに運ぶまでに消滅しているはずなので、その結論は却下された。
調べてみた結果、それが人間の溜め込んだ情報エネルギーと分かったのだ。
つまり、この生物の体細胞は別空間に溜め込まれたエネルギーを
こちらの世界に出現させることが出来るのである。

そして、その"情報エネルギー"の名称は、現在もその存在が確認されていない
超高速で動くと仮定される粒子と同じ名称、"タキオン"と呼ばれている。

"タキオン"こと別空間に溜め込まれた情報エネルギーは
こちらの世界に出現する際に、現在までに見つかっている
全てのエネルギーに変化することができる。
しかし、変換時のエネルギー効率には個人差がある。

その変化を一つのエネルギーに限定化させるための機械が
行く途中にも何度か見かけた"腕輪型エネルギー変換器" 
通称、"ICブレス"である。
これはバイクのエンジンを動かすガソリンの代わりや
携帯電話の充電器としても使用することができるのだ。



「"ICブレス"のICはいんふぉめーしょんちぇんじ。
 つまり、情報変換と言う意味です」

佐山先生は英語が昔からとても苦手だったらしく
発音の仕方がカタカナよりひらがなに近く聞こえた。
ちなみにスペルは-infomation change-。
正直、英語だけなら佐山先生に負けない自信がある。

 キーンコーンカーンコーン♪

「それでは、終わりましょう。号令」

起立と礼をして、授業はいつも通り終了した。



    **********



4時限目の授業も終わり、ようやく昼休みになった。

「いやー、やっぱり授業受けた後のメシはうめぇなぁ!!」

ケージは食堂でカツ丼を頬張りながら言った。
生物以外の授業をほとんど眠って受けていた男が
一体どういう自信をもって、こんな事を言えるのだろうか。

「なぁ、お前の唐揚げ一つくれないか?」
「やるか」

ケージのおねだりを僕は速攻で断った。
彼が食べているのは、カツ丼+Aセット(合計660円税込)。
名前の通りカツ丼に、味噌汁と漬物が付いている組み合わせだ。
値段のわりに意外と大きいが、ケージの食欲の前では
一般人が並盛を食べるのと変わらないスピードで食べ尽くす。
ちなみに、Bセットを選ぶとサラダが付いてくる。
(が、ドレッシングが口に合わないらしく、彼は選ばない)

「だいたい、お前の方が多いだろ」

僕が食べているのは、唐揚げ定食(590円税込)。
ご飯と唐揚げと千切りにしたキャベツと味噌汁の組み合わせだ。
唐揚げはジューシーで、出来たては本当に美味しい。
それとレタスを一緒に
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