暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第107話 眠れる森の姫
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もっ!」
「……それは、カンベンしてくれ」

 リュウキだけはそっぽ向いていた。どうやら、大っぴらに見られている……とは思っていなかったようで、やっぱり恥ずかしいようだ。

「あはっ!」

 レイナは再度手を振るとリュウキの腕を取り……再び歩き出した。太陽の光の中へ向かって。レイナは、光に向かって手を伸ばす。このまま、願った未来へと……ずっと2人で行きたい。

 そう強く想っていた。

 そして、更に暫くして。

 2人が木陰で休みレイナが作ってきてくれたお弁当を楽しんでいるときだ。

「あれ?」

 レイナが何かに気づき、右手でメインウィンドウを開いた。どうやら、メッセージが来たようだ。

「ん? どうかしたか?」

 リュウキが覗き込むように……、まぁ プライバシーもあるから実際には覗いていないけど、リュウキは聞いていた。

「んー……、メッセージが来たみたい。お姉ちゃんからだったよ」

 レイナは、メッセージを読みながらそう言う。……でも、その内容がよく解らない様子で首を傾げていた。

「ん〜っとね……、子供がなんとか、だって」
「子供?」
「うん」

 レイナは、ちょっと頭に『?』を浮かべながらそう言う。リュウキも同様だ。

「あはは……、ひょっとしてもう子供が出来たのかなぁ?」

 内容が内容だから……、どうやら、かなり慌ててメッセージを打ったみたいだ。

 その内容は以下のとおり。

『子供が……!森で、オバケかと思ったら!兎に角、リュウキ君と一緒に来てっ!』

 と言うものだった。

 確かに長くはない文面、……うん。よくわからない。リュウキもレイナから見せてもらったようだが、確かによく解らない。 

 レイナは、ありえないと思えるが、もしも子供が出来たとすれば、おめでたいだろう。……けれど、そんな感じはしないのだ。アスナは慌ててメッセージをうったのだけは伝わってきた。

「新しい生命が、この世界で生まれる……とは考えにくいな。AIならありえそうか?だが、それはイベント系だろう。……だから、何かしらのイベントが……?いや、なら キリトやアスナだったらわかる筈だが」

 リュウキは考え込んでいた。イベントの発生かどうかを見分けるのは簡単だ。クエスト開始のアイコンがNPCの頭上に現れる。そして、受けるか否かを入力するのだ。ここまで1年以上やってきているんだからわからない筈がない。キリトだってアスナだってそうだろう。

「ん〜〜。そうだよね? お姉ちゃんたちなら解ると思うけど、こんなメッセージくれてるし。とりあえず行って見ようよ。いけばきっと解ると思うしね?」     

 レイナはメッセージを消しそう言った。リュウキは勿論頷いた。混乱するような
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