暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第105話 料理への想いと鼠の初恋
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〜第55層 グランザム〜
そこは、鉄の都と別名称で呼ばれている層。
最早言うまでもないが、ここにはアインクラッドのトップギルド、血盟騎士団の本部がある層だ。リュウキもレイナと一緒にいたいと言う想いから、嘗てのトラウマとも言えるギルドと言うものに入る事になった。確かに、ギルドと言うものに入る事、それを聞いた時、僅かだが抵抗は合った。
でも、それがレイナの為、彼女と一緒にいられるならと、考えた瞬間、……不思議とそんな気持ちは直ぐに露と消えていたのだ。
とまぁ、色々と説明をしたが、この層に来たのは、血盟騎士団に用があった訳ではない。リュウキは、ある人物に合う為に来た。グランザムへ到着し、転移門広場から辺りをゆっくりと見渡す。
勿論、フードはしっかりと被って。
その時だった。
「ア、オーイ! リュー! こっち、こっちダヨ!」
茶色の地味なレザー装備、フードの隙間から出ている金褐色の巻き毛。
そして、トレードマークと言っていい、その両頬に付けられたフェイスペイントで付けられた髭。ここまでの説明ではっきりと誰なのかは判るだろう。
そう、鼠のアルゴだ。
「悪いな、アルゴ。急に呼び出して」
リュウキはアルゴを見つけると、一言謝罪をしていた。珍しく、今回はリュウキがアルゴに連絡をしたのだ。それを聞いたアルゴはニカッと笑いながら答える。
「良イって事サ! それニ、リューが呼んでクレる事何て、レアだしナ? ンで、このおネーさんに何かヨウかな? レーちゃんは一緒じゃないみたいダガ何か合ったのカ?」
アルゴは、リュウキの傍に誰もいない事を疑問に思っていたのだ。最近じゃあ、レイナと一緒の2人の時が多かったから。少し前までは、レイナの方は血盟騎士団の副団長補佐の地位にいる、重要人物だから、ギルド関係で色々と時間が合わなくて、単独だった事も多かったのだ。だけど、今ではリュウキとレイナのゴールインしているのはアインクラッドでは周知の事実だ。
「ん。今日はアスナの所に言ってるよ。何か話があるんだって」
リュウキは、アルゴにそう説明。アルゴは、それを顎に手を当てて、ふむふむ と頷きながら聞くと、ニヤ〜っと笑う。
「ソーカソーカ、てっきリ、オレっチは、結婚1週間目ニして 倦怠期にでも途中シタかと思ったヨ」
「ん? ……倦怠期?」
リュウキは、頭の中にある辞書をペラペラと捲る。そして、意味が把握した所で、ため息をして……。
「……なんでそうなるんだよ」
「ハハぁ〜 リューは博識だネ〜 意味判ったカ?」
「一般常識。意味くらい判るわ」
リュウキは呆れつつもそうツッコミを入れた。アルゴはアルゴにからかってるのが楽しいのか、ケラケラと笑っている。
「まっ、レーちゃん
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