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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第102話 鉄拳正妻……?
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現できるだろうか?
SAOのプレイヤーの肉体は初回ログイン時にナーヴギアが大まかにキャリブレーションを取ったデータをもとに半ば自動生成的に作られているのだ。
なのに……、ここまで完璧な美しさを持つ肉体が存在するのか?と。
これは奇跡じゃないのか……と思ったほどだった。
アスナはと言うと……、いつまでたっても、そのままで視線を外そうとせず、見つめられている状況に流石に耐えられなくなったのか。
「き、キリト君も早く脱いでよ……。わたしだけ、は、恥ずかしいよ」
更に一段階紅潮させわずかに震える声でそう訴える。頭の中が真っ白になりそうだったが、その中でも高速で脳が働いていた。
『妹はどうだったのか?』と『リュウキはどう行動したのか?』
その問いがグルグルと回っていたのだ。
鈍感総理大臣のリュウキ。それに負けずと劣らないだろうと思えるキリト。でも……、ここまでして、解らないと言う事なんてありえないって思える。リュウキとレイナの2人はゲーム上とは言え、結婚してるし……、そ、その……聞いたところによると(強引に)夫婦の夜の営みも経験したって言っていた。あのリュウキだって……解ってくれたんだから、キリトが解らないはず無い。逆に解らなかったら男じゃないだろうとも思える。
で、その鈍感君2号はと言うと……。
アスナの言葉に漸く行動の意図するところを理解したようだった。つまり、彼女は……、自分が言った『今夜一緒にいたい。』と言う台詞を、さらに一段踏み込んだ意味に解釈していたと。それを理解したキリトは、底無しの深いパニックに陥っていた。アスナの様に、あれこれ考えたり出来ない。
ただただ、パニックになっていて……そしてその結果。
キリトは、これまでの人生の中でも、最大級のミスを犯すことになってしまったんだ。
「あ……、いや、その、オレは……ただ……こ、今夜 い、一緒の部屋にいたいという、それだけの……つもりで……」
「へ………?」
自分自身の思考を馬鹿正直にトレースした発現に今度はアスナがぽかんとした顔で完全停止した。
……が、それも一瞬だけだ。
直ぐ後、次の瞬間には最大級の羞恥と怒りが混合した表情が浮かぶと……。
「ば……バッ……!」
握り締めた右拳に目に見えるほどの殺気を漲らせ、
「バカ――――――ッッ!!!」
敏捷度
(
AGI
)
パラメータMAXのスピードで突進し、そのまま体重を上手く乗せた正拳突きがキリトの顔面に炸裂した。
……が、勿論この場所は圏内であるため、犯罪防止コードに阻まれて大音響と共に紫色の火花を散らす結果となった。
「わ、わあああ!!! 待った待った!! ご、ごめん!! ごめんって! 今のなし!」
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