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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第102話 鉄拳正妻……?
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リュウキが、コルを溜めている事、アイテムを売って更に溜めていた事は(共通アイテムストレージの為、解る。)知っていたけれど……、あまりに早いって思っていたから。
「ああ……。これまでで、アイテム倉庫に貯めてたアイテムの事、忘れててな。それに、エギルとの取引も色をつけてくれて良かった。……それで溜まるのが若干だが早まったんだ」
レイナが疑問に思ってる事を理解したリュウキはそう返した。
「それで、22層の南層エリアに森と湖に囲まれた場所があるんだ。そこには良さそうな物件……プレイヤーホームが多数ある。あの層は比較的に何も無い層だから、人口も少ない……。その、最近は前線ばかりで殺伐としているから。新居は静かで……落ち着ける場所が良いって思って……。その、一緒に見に行ってみないか……? アスナとキリト達も……2人きりにさせて上げたいんだしな?」
リュウキは頬をポリポリと掻きながらそう言う。因みにこれは勿論アドバイスを貰った事。
その相手はリズだったり、場所はアルゴだったりだ。
この剣の世界。
安住な場所は限られているのだから。
「……う……うんっ! 行くっ♪」
レイナは ぱぁ……っと顔を赤らめていたが、その表情は笑顔で幸せに満ちていた。
そしてその夜、レイナとリュウキは、家には戻らなかった。
勿論、宣言通りにレイナは22層に行く前にアスナにメッセージをちゃんと入れて伝えてはいる。キリトとアスナが無事だった事も、心配していた事も伝えて。……勿論、黙って1人で行っちゃった事もあるから、少なからず説教文も据えて。
『あの時の事を見てたのっ!?』っと、メッセージを見たアスナは顔が紅潮しきっていたけれど……。気
を使ってくれた2人には感謝をしていたようだ。
そして、黙って行ってしまった事も……。
「そ……そう言えば、2人がいないな。何処かに行ってるのか?」
キリトは、ぎこちなくアスナに入れてもらった珈琲を片手にそう聞いていた。横目でアスナが何やらメッセージのやり取りをしているのをキリトは見た筈だけど……あえて知らぬ振りをした様だ。
「う、うん……。レイは、ギルド関係で……、リュウキ君は、レイの手伝いって事かな?今日中には終わりそうに無いって、メッセ貰ったよ……」
アスナ自身もぎこちない……。2人して、まるで隠せられてない。似たもの夫婦と言った所だろうか。キリト自身もあの場にリュウキやレイナがいた事は知っている。だから、恐らくは……気をきかせたんだと理解した。メッセージをアスナに送ったのは、十中八九レイナである事も推察していた。
正直、自分も恥ずかしかったが……、それ以上に赤くなっているアスナを見ている
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