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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第102話 鉄拳正妻……?
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「もう……オレは誰かを失うのは御免だ……」
リュウキはそう呟いていた。
「うん……。私も……。同じだよ……」
レイナは、リュウキに ぎゅっと しがみ付いた。
だが、レイナの心には強く引っかかる事がある。安全だと思っていたギルド、それも此処から皆を解放する為に組織された血盟騎士団の中でこんな事になったんだ。
もう……自分もギルドのあり方に疑問が出てきたんだ。
周囲の探索を続け、そして 間違いなく安全だと判断した時だった。キリトとアスナは、転移結晶で戻った様だ。その場所から消えており、位置情報を確認したが、間違いなかった。
今は、アスナとレイナ、そしてリュウキが居候している第61層のセルムブルグの
家
(
ホーム
)
に。
レイナもこのまま、家に帰って合流しようと思って転移結晶を取り出した時。
「あ……」
レイナはある事を思いつき、転移結晶を使うのを止めた。
「ん? どうした」
リュウキはレイナに振り返った。
「うん……。あの、今日はお姉ちゃんとキリト君を家で2人っきりにさせたいな、って思って、ね。メッセージも送っておくよ。今のお姉ちゃん、多分私達の事、頭にないって思うし」
レイナは、そう言いながら笑っていた。互いに支いあって……お互いを想いあったんだから。
今日は、2人だけのほうが良いって思えていた。
それに、レイナ自身の時、姉はレイナに気を効かしてくれて、あの日リュウキと2人きりにしてくれたんだ。今度は自分の番だって考えていた。
姉に何かあった……というのが解った時は気が気じゃなかった筈なのだが……今は心底安心したから、余裕が生まれたのだろうか?
そして、メッセージも送っておけば、心配をかける事も無い。
「そうだな……」
リュウキもレイナの言葉には同意していた。そして、ある事も思い出した。レイナが言っていた《家》という単語を聞いて。
「そうだ。レイナ」
「んっ?」
「これまでの稼ぎで……、家1つ買える位は溜まったんだった」
「……えっ?」
リュウキはそう言うと、レイナの方を向いて微笑む。
「新居……に住んでみないか? いや、アスナとレイナには家があるから別荘……といった所かな」
リュウキは、少し恥かしそうに……赤くさせながらそう言っていた。
それは、ここ最近での一番の目標だった事だ。
以前に大量出費してしまったから。目的の為に、コルを貯める事は今まで殆どなかったし、その目的の家がとても大切な家だったから、リュウキはより燃えたのだ。
「え……?え……っ?」
逆にレイナは驚いた表情をした。一瞬、リュウキが言っている言葉の意味が、よくわからなかった程に。
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