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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第102話 鉄拳正妻……?
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中を預ける。これで、背後を取られる事はまず無い。
『背中は任せて』
2人が言わんとする言葉……、言葉にしなくても互いに理解していた。固く結ばれているのだから。そして、煙幕爆弾から煙幕が出来きった所で、リュウキは極長剣を再び構えた。
「……エターナル・スラスト」
“極長剣 重範囲剣技”《エターナル・スラスト》
その一撃の威力は刀身から風圧を呼び起し 周囲の煙を吹き飛ばした。煙を晴らしたその先には……、もうあの笑う棺桶のメンバーは 何処にもいなかった。リュウキは辺りを視渡したが、そこには誰もいない。どうやら、あの2人のステータスはAGI型の様で、それなりに高い様だ。
「……深追いはよそう」
リュウキは、周囲に奴等の影が無いのを確認すると、レイナにそういった。
リュウキはいつも強気で言っているが、流石に幹部であるメンバー達にはかなり警戒を強めている。勿論、トップであるPoHには最大限に警戒をしているのだ。
あの男の腕だけは認めているから。
だからこそ、レイナにそう言っていた。コチラも万全の体制と言う訳じゃないし、何よりもレイナに危険が及ぶ可能性だって0じゃないのだから。
だが……。強く思う。
(いつかは……決着をつける時が 必ず来る……
笑う棺桶
(
ラフコフ
)
とは)
そう強く思っていた。あの時の規模ではない本物の戦い。
……戦争が。
「リュウキ君、それより、お姉ちゃんたちだよ! あいつらが来てたんだし!!」
レイナはこの時リュウキの顔を見ていない。何かを決意したその顔を見ていなかった。だから、レイナはそのまま谷間を抜けていったのだ。そして……リュウキもそれに続いた。
そしてその十数分、2人が無事である事を確認できたのだ。
もう、終わっている様だった。キリトがクラディールに致命傷たる一撃を喰らわせていたのだから。
キリトとアスナも大丈夫だった。レイナは、周囲を警戒していたのだが……どうしても、我慢できず。
「よ……よかったよぉ……」
レイナは、涙を浮かべていた。キリトが無事だったのもそう。そして、姉が無事だったのも……。
直ぐにでも姉に駆け寄りたかった。でも、ぐっと堪えていた。
この場を警戒するのも大事だし、それに今は……2人きりにしたいと言う想いも芽生えている。でも、この場が100%安全になったとはまだ言えないから、警戒は、絶対にする必要がある。少なくとも、2人が無事に圏内に帰るまでは。
「ああ……」
リュウキも、ほっと肩を降ろしていた。……キリトは完全正統派だ。それが窮地に立たされたと言う事は、汚い罠を使ったのだと理解できた。
だからこそ……本当に良かった。
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