暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第102話 鉄拳正妻……?
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人の男は、唖然とした。
 なぜなら、2人の武器、片手直剣は刃が、斧は取手がへし折れ、修復不能となり砕け散って四散したのだ。それを横目で見届けたリュウキは、視線を反らせたまま。

「良かったな……三下。 砕けたのが身体じゃなく武器で。……精々気をつけろよ、ひよっ子共。……次に砕けるのはお前らかもしれないぞ」

 リュウキは、極長剣を担ぎそう言い放った。……眼を更に赤くさせながら。

「……私の事も忘れない事ね。」

 レイナも2人の背後を取り細剣を突き構えた。
 見えない剣閃が2人を捕らえていたのだ。下手に動けば……自身を突き刺す残像が、未来図が見えるほどに。

 そして、後ろにPoHがいるが、2人共にまるで気にしていない。

 信頼できる人と……最愛の人と戦っているんだから。今なら、たとえアインクラッドのフロアBOSSにだって負けない!と思えていた。それにレイナは、このアインクラッドで最強のギルドの副団長補佐。
 普段の彼女は謙遜しているが、その実力はギルドでNp.2,3を争う程の腕だ。

 判ると思うが、勿論No.1は団長ヒースクリフ。

 そして次点を姉であるアスナもしくは、レイナで独占していると言われている。当の彼女達はそんな事は思ってないのだが……、周りの評価はそうだった。そんな彼女の威圧感も当然、半端では無いのだ。

「「っ……」」

 2人は全く動けなかった。
 初めて……真紅の瞳を持つリュウキと言う存在を知った瞬間だったのだ。威圧感を受けても、満足に動けるのはPoH 1人。
 この場にいるのが、レイナ1人であれば、血祭りに上げ、更にキリトの所へと抜けるのは造作ない事だ……、だが、それを決して赦さないのがリュウキだ。

 否……竜鬼(・・)だ。

「……どうする?最早 It's Showtime……とは言えないだろう? PoH。It's The End。だ」

 リュウキの鋭利な極長剣、そして何よりもその真紅の瞳が牙を本身を向けた事にPoHは嫌でも気づかされる。このまま、硬直していたとしても、他の攻略組の連中がやってきたとしたら更に絶望だろう。


「ふん……」

 PoHは、このまま目的を達成するのは不可能だと悟った。

「……離脱だ」

 低く小さな声。
 そして、何かの合図なのか右手の人差し指を立て、素早く左右に振った。

「「ッ……」」

 2人ともその意図を察した。素早くアイテムを使用。
煙幕爆弾(スモークグレネード)
 名の通り、それには煙幕効果があり、煙幕に紛れ、身体を隠し、そして気配を消す。主にはモンスターに使い離脱、もしくは反撃する為のアイテムで対人戦でも効果は見込める。リュウキは素早くレイナの傍へと動いた。そして互いが互いに背
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