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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第101話 殺意と純白の天使
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構えるや猛然と攻撃を開始したのだ。その凄まじい速度の剣速はクラディールの身体を貫き続けた。
クラディールは両手剣で必死に応戦するが、それは戦いとは呼べないものだった。アスナの剣尖は無数の光を帯を引きながら恐ろしいまでの速度で貫き続けていったのだ。
キリトの目でさえ、その剣閃、軌道がまるで見えない。
見えるのは、残像が残されている軌跡のみだった。……リュウキの様な眼が無くたって、レベルから考えたら、その軌道が見えてもおかしくないのだが、……全くその剣閃、軌道が見えない。
それは美しく舞っている まるで、舞踊。
舞うが如く、細く美しい剣を操る白い天使。暫くキリトは思わず、その姿に見惚れていた。
「ぬあぁぁ! くぁぁぁっ!!」
半ば恐慌を来たし、無茶苦茶に振り回すクラディールの剣は掠りもしない。見る見る内にHPバーが減少し、続けて赤へと突入していた所で、剣を投げ出し両手を挙げて喚いた。
「わ、解った!! 解ったよ!! オレが悪かった!!」
そのまま、クラディールは、武器を落とし地面を這い蹲った。
「も、もうギルドは辞める!! アンタ達の前にも二度と現れねえよ!だから――……!」
甲高い叫び声をアスナは黙って聞いていた。
だが、ゆっくりと細剣掲げ、手のひらの中でかしゃりと逆手に持ち換えられた。……自身の愛する人を、そして仲間だった人に手をかける相手に慈悲など必要あるのだろうか。
アスナの右手が強張り、さらに数cm振り上げられ、一気に突き立てようとした瞬間、殺人者が一際甲高い悲鳴を発した。
「ひぃぃぃぃぃぃ!!! 死に、死にたくねぇぇぇ――――ッ!!」
その言葉を聞いた瞬間、がくっ、と見えない障壁にぶつかったかのように切っ先が止まった。その細い身体がぶるぶると激しく震えていた。
その言葉は、これまでに何度も聞いた事がある。皆そう言いながら……その魂を、命をここで散らしていったのだから。
そして……彼女は……彼女達は、この世界において、誰かの命を奪った事が無いのだ。
あの
笑う棺桶
(
ラフィン・コフィン
)
との戦いの時もそうだった。
リュウキと、キリト……、そして他のメンバーも2人には極力、同行を止めてもらったのだ。
彼女達には相応しくないと。その殺人と言う行為は。真にこの世界からの解放を願い……尽くしてきた彼女達にその誰かの命を奪うような真似は。
その言葉は、彼女の中に、まだ脳裏に残っている。アスナはこの時、葛藤をしていたのだ。
だが、その葛藤はこの場ではマイナスにしか働かなかった。その瞬間を強かに狙っていたからだ。
「ッッヒャアアアア!!!」
土下座していたクラディールがいつの間にか握りなおしていた大剣を突如奇
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