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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第101話 殺意と純白の天使
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ぁぁ!!!! 死ねェェェェェェ!!! 死ねえええェェェェェ!!!!!」
クラディールは、金切り声で絶叫する。
1cm……また1cmと鈍色の金属に形を借りた殺意がふってくる。僅かに潜り込み――……そして命を奪おうとしたその刹那。
一陣の疾風が吹いた。
白と赤の色彩を持った風だ。
「な……ッ げぁ………!?」
驚愕な叫びと共に殺人者の身体は剣ごと空高く跳ね飛ばされた。キリトは目の前に舞い降りた人影を声も無く見つめた。一陣の閃光が見えた、キリトは、その姿を見て、白く光りこの場に舞い降りた姿を見て、まるで天使の様に思えていた。
「……ヒールッ!」
その人影は吹き飛ばしたクラディールには目もくれず、すかさずキリトの傍で回復結晶を掲げ唱えた。回復結晶は回復アイテムと違って、全快までに時間を要する事はない。だから、直ぐに回復結晶は砕け散り……代わりにキリトのHPは、即全回復した。
生憎、解毒結晶じゃない為 麻痺属性が解ける事は無いが、一先ずは安心だ。それを見届けた後……震えるような声で呟く。
「……間に合った。間に合ったよ……神様。……間に合った……」
アスナは、目に涙を浮かべながら何度もそう繰り返す。震えているその声はキリトにとって、天使の羽音に勝るほどに美しく響いていた。そのまま跪き……キリトの傍で目をいっぱいに見開かせ、見つめ。
「生きてる……生きてるよねキリト君……」
「ああ……生きてるよ、アスナ……」
キリトは、自分でも驚くほど、弱々しく掠れていた。アスナは、その事実をぐっと飲み込み……。そして、目の質を変えた。慈愛のものから全くの別物、正反対のものに。
アスナには似合わない憎悪の炎を漲らせた。
「……待っててね。直ぐに終わらせるから……」
囁いて、アスナはすくっと立ち上がった。
その手には鮮やかな細剣が構えられている。その向かう先ではクラディールが漸く身体を起こそうとしていた。何があったのか?理解できていなかったが、その近づいてくる人影を認めて、両目を丸くする。
「あ……アスナ様、……ど、どうしてここに……!? い、いや! これは、訓練! そう、訓練でちょっと事故が……!」
裏返ったその声で言い募るその言葉は最後までは続かなかった。アスナの右手が閃き、剣先がクラディールの右頬を掠めたのだ。既に、クラディールは犯罪者カラーになってる為、アスナに犯罪者フラグが立つ事は無い。
「がぁっ!!」
クラディールは、片手で頬を押さえ仰け反った。一瞬動作を止めたあと、その顔には見慣れた憎悪の色が浮かんでいた。
「このアマァ……!! 調子に乗りやがっっ……がぁぁぁ!!!」
その台詞も中断を余儀なくされる。アスナが細剣を
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