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零から始める恋の方法
恒例行事
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は誰と組めば・・・」


 「今年はピアノ同好会と合同だからねー。ま、好きな人と適当に組めば?」


 ピアノ同好会と言えば利英さんがいる!
 多分利英さんなら七不思議だろうとなんだろうと軽く打ちのめせる気がする。
 なんだかんだで料理以外は完璧魔人だし。


 「ちなみに・・・お目当ての男子とかと組むのが恒例だよ」


 「!?」


 「お?その反応は・・・期待の新人マネージャー、雪菜ちゃんの恋人は誰かなー?意外と雪菜ちゃんって男子に人気あるから適当に声かけるだけでほいほいついてくるよ。あいつら馬鹿ばっかだし」


 耳元でそう言われたからびっくりしただけで、別に内容にびっくりしたわけじゃないし・・・。
 で・・・でも・・・上本先輩と肝試しかー・・・。


 『キャッ!?上本先輩・・・・私・・・怖い・・・!!』


 『HAHAHA。俺がついているさ、雪菜。さ、ゴールはもうすぐだ!』


 『上本先輩!ステキ!』


 うん、ありだな。
 確かに定番中の定番、使い古されたネタではあるが、それゆえに十分に有効な手段だ。
 暗い夜の校舎内というのもいささか雰囲気を盛り上げる要素となりえるだろう。


 よし、決めた。


 「わかりました。日時はいつですか?」



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