16部分:第十六章
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んで寝ているのであった。
先に声をかけたのは沙耶香であった。彼女は目だけを妖鈴に向けて問うた。
「それでね」
「何かしら」
「お店での話のことだけれど」
「ええ、それね」
妖鈴もそれを問われることがわかっていた。だからごく自然に言葉を返すのであった。
「私のことよね」
「そうよ。色々と聞きたいことがあるわ」
目だけを向けたまま妖鈴に問う。
「どうしてこの街にいるのか。そして」
「話すわ。貴女には」
「それは私とこうして寝たからかしら」
「それもあるわ」
それは認める。しかしであった。
「けれど。それだけじゃないわ」
「というと何かしら」
その言葉を受けてまた問う。
「貴女はいずれ私の中でだけ生きることになるから」
沙耶香に顔を向けて妖艶に笑ってきた。
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