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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第100話 血盟騎士団・キリト
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満ちていると言った様子だ。ただ……同じギルドのメンバーであるゴトフリーにに対して、《あんなの》呼ばわりはちょっとどうかと思うけれど。
「はは……」
キリトは苦笑いをして、落胆気味のアスナの方へと向かった。
「あぁ……、今日は一緒にいられるって思ったのに……。わたしもついていこうかな……」
心底落ち込んでいる様だ。今日のアスナはこれと言ってギルドの用事は無い。OFFとも言っていい状態だから。それに、キリトも新人の様なものだから、上司の権限!も使ったりして一緒にいられると強く思っていたんだ。
「あははっ……。お姉ちゃん、キリト君ならきっと直ぐに帰ってきてくれるって!その時……一緒にいれば良いっておもうよっ!ずっとっ♪会えない時もずっと思ってたら……会えた時、一緒になれた時、もっともっと嬉しいんだからっ!」
「「ッッ///」」
レイナの言葉を聞いて、キリトとアスナは一気に赤面をしていた。そう言えば、レイナやリュウキがいるのに、アスナは思わず本音を漏らしてしまったから。今更だけど、恥ずかしくなってしまったんだろう。
「まぁ……それが一番だな。団長殿や、副団長達は兎も角、他の連中が、キリトの腕を疑っているんなら、腕を見せるのが手っ取り早い。それに片手間だろう?キリトならその程度。……さっさと終らせてこいよ。待ってる人がいるんだからな」
リュウキも自分の事の様に……そう言っていた。《待っている人》がいる。これだけで、一日を頑張れる。それもレイナといて学んだんだんだから。
「えへへ……。」
レイナもリュウキの言葉を聞いて、その後のリュウキが自身を見てくれてるのを見て……、嬉しくなったようだ。
「ッ/// りゅ、リュウキも言うようになって……、なんかオレ、ちょっと複雑な気分だ」
キリトはリュウキの変わりようをずっと見てきて……、そう思っていたようだ。他人の好意に鈍感、そして年頃なら誰でも知っている様な知識も皆無。キリト自身も別に経験している訳ではない……だから悪く言えば知ったかぶりだけど、そんな風には微塵も見せずに、信頼をして聞いてくるリュウキがいるのだ。
……そこだけを見たら、ちょっとした兄気分だったんだ。
ただ……手のかかる弟の成長は喜ばしいとも思えるけれど。
「……なんだよ、その目は」
リュウキはキリトのその視線にやや不快だった様だ。よからぬ事を考えているんじゃないか?と疑った様だが。
「何でもないって。……はぁ、まあいいか」
キリトはメニューウィンドウを開きある程度の準備をした。そして、メニューウィンドウを消した。
「2人の言うとおり……直ぐに帰ってくるさ。だから、ここで待っていてくれ」
「う……うんっ♪ でも…、気をつけてね」
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