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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第100話 血盟騎士団・キリト
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ュウキ君」

 レイナは、まだ、苦しいとまるで言っている様なリュウキの背中に抱きついた。

 レイナは、自分が、サニーさんの代わりになんかなれないって判ってる。

 でも、その悲しみを、……悲しみ事抱きしめられたらって思いながら。

「私も……私もね。絶対に死なない……よ。そして、私もリュウキ君を守れるくらい強くなって……ずっと、ずっとリュウキ君の隣でいたいから」

 レイナはそう答えた。触覚のシステムが働き背中に温もりが伝わる。それは、現実となんら遜色ない。リュウキは、回されたレイナの手を握り締めた。

「レイナは……凄く強い……よ。レイナに言っただろう?大袈裟だって言っていたけれど、レイナはオレの中の闇を掃ってくれた光だって本気で思ってる。そんな事、今まで誰も出来なかった。……ずっと、傍に居てくれたのに、申し訳ないって思うけれど爺やもそう。……オレは、レイナに救われたんだから」
「……リュウキ……君」

 抱きしめる力を一段と上げるレイナ。お互いにこの温もりを忘れない。2人はそう思っていた。

「キリトも……きっと今俺と同じ気持ちだって思う」
「……え?」

 レイナはリュウキの言葉を聞いて、リュウキの胸に埋めていた顔を離して彼の顔を見た。

「……キリトだって闇を持った。……ここでアインクラッドで、その闇が生まれたんだ。闇は、目を閉じていても、まるで無理矢理砂を目に捩じ込まれる。……息をしても、まるで肺から焼かれる。……そんな地獄の様な闇。……でも、それをきっと……アスナが掃ってくれたんだと思う。……だから、きっと彼女がキリトにとっての光になる。……間違いないよ」

 確信がいくように、リュウキはそう答えた。アスナはレイナの姉だ。その事だけでも信じられる。十分過ぎる程に。

「……お姉ちゃん。……そうだね。だと良い……な」

 扉の向こうでいる2人を思い浮かべながらレイナはそう言っていた。

「私は……リュウキ君も大好き。お姉ちゃんの事も、キリト君の事も……皆皆、大切だから……」
「オレも同じだよ。……大丈夫。オレはキリトの事、アスナの事、信じてるから。勿論……」

 リュウキは、正面からレイナを抱きしめた。背中を何度も摩り。

「レイナの事も信じてる。……大切な、人だから」
「うん……」









 

 そして、翌日の事。


 いや、翌日を言う前に、キリト達のその後について。
 キリトはあの後ホームである50層のアルケードへと帰っていき、リュウキ・レイナ・アスナも自身のホームへと帰っていった。

 アスナにレイナは、『キリト君の所に行かなくて良いの?』って言ってたけれど。『今日はいい』との事だった。それはからかって言った訳じゃなく、
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