暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第99話 神聖剣 vs 二刀流
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るって! おっ!」

 ダイゼンは、レイナの後ろにいるリュウキに気がついたようで ずいっ!っと前に出てきた。何やら、獲物でも見る?かの様な表情。決闘なら受けて立たなくもない……と思うが、ちょっと違う様だ。

「なぁ! 次はリュウキはんもやってくれはると更に助かりますなぁ!」

 キリトの次は、自分にやってほしい、と言う事。勿論、リュウキは即座に返答した。

「……だれがやるか」
「……や〜〜。同じ台詞やけど明らかにここまでテンションが違うと逆に笑えますっ!」

 ダイゼンは両手を腰に当てて朗らかに笑っていた。どうやら、一足先に来ていたキリトの反応と比べていたようだった。リュウキは、このダイゼンの事を見て、そしてキリトの立場になって考えてみて……心底同情していた。

(……代わってやりたいとはぜんっぜん思ってないけれどな。ま、ガンバレ……)




〜第75層・コロシアム内〜


 その後はダイゼンにキリトの控え室にまで案内してもらった。控え室は闘技場に面した小さな部屋だ。コロシアム前の露店やのあの長蛇の列、そして、コロシアムの入口の長蛇の列。それらを見て相当な人数だと思ったが……。

「……それにしても、よもやここまでとはな」

 コロシアムに面しているとは言え……、歓声がうねりながらここまで届いてきているのだ。
もう、見る間でもない。

「……だよねぇ?」

 この歓声を聞いてレイナも思っていた様だ。そして、控え室の扉越しに声は聞こえてくる。

『……たとえワンヒット勝負でも強攻撃をクリティカルでもらうと危ないんだからね? レイの言ってた通り! 危険だと思ったら降参するのよ!』

 この声はアスナだろう。レイナがキリトに言ってたことを復唱していた。まぁ……意味は違うけれど。 
 外で聞き耳を立て続けるわけにもいかない(と言うよりアスナの声がでかいから聞こえたのだが。)から中へと入っていった。

「そーだよっ! キリト君っ! 無茶したら 今ならもれなく2つくらいビンタが飛ぶからね。私の事も忘れずにっ!」

 レイナは、ニコニコしながら、入ってキリトに話しているけれど随分と物騒な事をいってる気がする。

「まぁ……、アレだ。気張らずに頑張れ」

 リュウキは、こんな大歓声の中で戦うのが自分でなくて良かった……と言う安堵感がマダマダ残っているようで、少し心此処に在らず……のようだった。

「あっ……2人とも!」

 アスナは気がついたようで、こちらに振り向いて手を上げた。

「ったく……姉妹2人して……。だから俺よりヒースクリフの心配をしろよ」

 苦笑いしながらそう答えるキリト。やがて、遠雷の様な歓声に混じって闘技場の方から試合開始を告げるアナウンスが響いてき
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