暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第99話 神聖剣 vs 二刀流
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ただけで……、そう思ってしまうみたいだ。それに、何かと理由をつけられて自分も参戦せざるを得ない様な状況になる、と言う可能性は、0じゃないのだ。

「あははっ………。リュウキ君の珍しい顔、見れちゃったなぁ……」

 レイナはそんなリュウキを見て苦笑いをしていた。ここまで苦悩している姿は本当にレアだ。シリアスな場面ではなく、何となくギャグっぽい苦悩。デフォルメっぽい顔つきだ。……何処となく、その表情も可愛らしいとレイナは思った様だ。

「もうっ! 皆して緊張感が無いんだからっ! 今はそれどころじゃないよっ!! これじゃ、私がお休みするどころじゃないじゃないっ!!」

 アスナは、ヒースクリフの案にのったキリトの安易な決断に怒っていた。確かに 最初は説得のつもりだったんだけれど。

 ヒースクリフの『アスナ君が欲しければ剣……二刀流で奪い給え。』の言葉に、キリトも『良いでしょう。剣で語れと言うのならば……デュエルで決着を。』っと乗ってしまったのだ。

 キリトが勝てばアスナを連れてゆく事が出来る。だが、ヒースクリフが勝てばキリトは血盟騎士団に入団しなければならない。つまり、売り言葉に買い言葉だった。

 アスナは怒っていたけれど、正直に言えば、内心は凄く嬉しかったんだ。

 そう、怒っていたけれど……、キリトは自分の為に、戦ってくれる……、だから嬉しかった。

「あはっ……お姉ちゃん赤くなってる♪やっぱり、嬉しかったんだ?」

 レイナは、アスナの頬を一撫でした。横から見てたら一目瞭然。もう、怒ってる様な表情ではないんだから。

「あぅ// も、もう! レイっ!?」

 アスナは、内心はやっぱりレイナには見透かされていた事に気がついていた。……というよりこの子は事、恋愛事情に関しては先輩だし……何より自分より何枚も上手だって事もよく判っているから。 
 
 そんな女性陣の2人の事は露知らず。

 男性陣の2人は、逆にやや表情が真剣味を帯びていた。

「さて……と、で、どうなんだ?あの男と決闘る以上は、勝算はあるのか?」

 リュウキからそう切り出した。その表情は先ほどまでの『頭イタイ』って言ってた表情じゃなかった。……それはまるで、戦いの前の戦士の表情だった。

「……どうだろうな。ヒースクリフのスキル、あのユニークスキル≪神聖剣≫は何よりも防御の力が圧倒的だ。同じ団員で副団長のアスナもそのHPがイエローゾーンまで下がったのを見たこと無いってさ」

 これまでの幾重のBOSS戦で キリト自身もヒースクリフを間近で見た事はあるが、その性能は嘗て無いほどのものだと記憶している。

 ここ、アインクラッドでは《二大ネーム》の1人。

 その内の1人が、言わずと知れたリュウキである。もう1人は
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