暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第99話 神聖剣 vs 二刀流
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 その日は、本当に穏やかだったんだ。
 レイナのリズに対するヤキモチから始まった『浮気!』発言。その後のリュウキの一言で終わったあの空気。本当に穏やかで、リズもネタばらしをして、更にレイナは赤くなってしまって、そして、リズは仕事があるから、と言って帰っていったけど、帰る間際でもニヤニヤと笑っていた。

 だけど……、帰って来たアスナとキリトの言葉を聞いて一気に場の雰囲気が一気に変わったのだ。

 その中でリュウキだけが、やや……引いた形で見ていた。と言うより、呆れた表情、そして冷ややかな視線でキリトを見て。辛辣なコメントを頭の中に浮かべると。

「……お前は馬鹿か? キリト」

 更にリュウキはため息を1つ突きながら本当に頭で思った事がすっと、直球ど真ん中、どストレートに口に出していた。

「なっ! ばっ!? ばかぁ!?」

 リュウキのまさかの一言にキリトは目を丸くさせながらそう言う。シーンと静まり返った場で響いたその一言だったからだ。リュウキは言っている意味がイマイチ判ってない様なので、更に言う。

「だってそうだろ……。何で、説得に行くって言ってて、こんな事になってるんだ?昨日今日で色々とあったのに、更に火に油、どころか火に爆弾だろ……。オレなら絶対にヤダ。考えただけでアタマイタイ……」

 最後の方は、ため息を盛大にさせながらリュウキはそう言っていた。……そう、キリト君はと言うとヒースクリフとの立ち会い……つまり決闘(デュエル)を受けて立ってしまったみたいなんだ。

 リュウキが言うように、確かにここから出ていく時は、説得に行くといっていたけれど。トップギルド、血盟騎士団・団長にして、生きる伝説とまで言われているこの世界最強のプレイヤー。

《ヒースクリフ》

 最前線と言う危険地帯をソロで闊歩する男の1人。その目にも止まらぬ速度であらゆる敵を屠り去る。
こと、速度の領域においては誰もかなわないのでは無いか?とさえ言わており、黒の剣士の異名を持つプレイヤー。

《キリト》

――……そんな話題の2人が、決闘でぶつかるような事があったら?

 特にキリトに関しては、リュウキと共に倒したあの青眼の悪魔との一戦でかなり尾ひれが付いた噂が出回ったから。……更に更に期待を寄せる事だろう。そんな伝説的とも言える一戦を一目見ようと、どんどん集まってくる。そう、簡単に言えば、アインクラッド中のプレイヤーに大注目されると言う事。

 大注目……の一言じゃ済まされないとも思える。

 あの闘技場の全てが埋る。アインクラッド中のプレイヤーが集まってくるんだ。

「ソンナノ、絶対カンガエタクナイ……」

 考えただけで、本当に頭の痛そうなリュウキ君。自分が戦う訳じゃないのに、頭の中で想像し
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