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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第98話 血盟騎士団 団長・ヒースクリフ
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きっ切りだった。だが、流石にこんな事態になってしまえばどうしようもない。翌日、攻略についてや、休暇の届けを出しに血盟騎士団本部に行こうとしたのだが……数多の数のプレイヤー達に囲まれてしまい、身動きが取れない程だった。
そこで、リュウキが囮になったのだ。
合図、カウントダウンをして、リュウキが家から一目散に駆け出すと、ギャラリーは蜘蛛を散らしたかのようにあっという間にいなくなったのだ。……その後に暫く鬼ごっこが続いたのも言うまでも無いだろう。
疲れた様子で、アルゴにメッセージを飛ばしたが、今回ばかりは知らないの一点張りであり、悔しいとも言っていた。……何が悔しいと言うのだろうか。
「はぁ……思い出しただけでも……頭イタイ」
キリト同様に、リュウキもげんなりするのも仕方ない。
その規模は、以前の《白銀の勇者事件?》以上のモノだったから。
「引越ししてやる……、どっかすげえ田舎フロアの絶対に見つからないような村に……」
「……心の底から同感だ。場所ならいい場所知ってるぞ」
キリトに同調しながらリュウキもそう言っていた。そんな2人にエギルは、ニヤリと笑っていた。そして、2人の前に立つと。
「まあ、そう言うな。一度くらいは有名人になってみるのもいいさ。まぁ、リュウキは経験者みてぇだけどな。……どうだ? いっその事2人で講演会でもやって見ちゃどうだ? 2人もいるんだし実演もできんだろう? 会場とチケットの手筈はオレが」
何やら自分達を使って卑しい商売を初めようとするこの黒人の商人を見て2人は。
「「するか!!!」」
その提案を一蹴した。
キリトは右手のカップを、リュウキは態々投剣を取り出してエギルの頭の左右へと撃ち放った。身に染み付いた動作だったから、投剣のスキル《シングルシュート》が発動してしまって、猛烈な勢いがエギルを襲う。
がきぃぃんっ!と言う衝撃音と共に、投剣とカップが壁に激突し、大音響を撒き散らした。
壁自体は破壊不可能だから視界に《Immorta Object》のシステムタグが浮かんだだけだった、流石にキリトが投げた家具は破壊可能だから粉砕してしまった。リュウキが投げた投剣は、エギルの頬横約5cm程の所に突き刺さっている。2つの剣(片方はカップ)に襲われたエギルは、ぎょっとしてた。
「おわっ!! お前ら殺す気か!!」
九死に一生を得た……と言わんばかりに大袈裟にわめく店主。キリトは、『ワリ!』っと一言いうが。リュウキは謝らず、ただ“つーん”っと、そっぽ向いていた。この手の話題は未だに敏感になっている様だから。
「まっ、そりゃジゴージトクでしょ?私らの秘密って言ってたのに、披露しちゃったのはアンタなんだしさ?」
そこに入ってきたの
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