友人 4−2
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なければならないという事だ。
「...なんとかなるだろう」
「Mr.オルフェウス。遅刻した罰として5点の減点です」
「了承した」
「何か言いたい事はありますか?」
「いいや。先生の授業に遅れたのは事実であるし、それについての言い訳になるような事実も無い。ならばスリザリンの皆には悪いが、その減点を受け入れるしかあるまい」
「よろしい。...では、授業に戻ります」
マクゴナガルは背にしていた黒板に向きを変え、途中であったであろう記述の説明に戻った。
本日の授業は物体の変化。物体を別の物体に変化させるというものだ。
黒板には、それぞれの物体の違いと、それをしっかりと把握する事の大切さが記されていた。
まずはマクゴナガル自らが手本を見せる。
呪文を唱え、傍らのガラス細工の鳥をみるみる間にゴブレットに変えてしまった。
「それでは皆さんもやってみましょう。ゴブレットでなくとも、自分が想像(創造)しやすいと思える物なら何でもよろしい。出来た者には5点を差し上げましょう」
それを聞いて勢い良く立ち上がったのは、他でもない眼鏡の少年だ。
「先生! オルフェウスとの勝負の許可をください!」
「急に何です、Mr.ポッター。そんな事をして何の意味があると言うのです?」
「少なくとも、僕のやる気が出ます!」
ああ...。この少年がジェームズ・ポッターだったのか。ならば、その近くにいる黒髪の少年がシリウス・ブラック。気の弱そうな少年がピーター・ぺティグリューか。すぐ後ろにリーマスの姿もある。
なるほど。噂通り、傲慢な性格をしている。
「Mr.オルフェウス。彼はこう言っていますが、どうしますか?」
「先生が許可すると言うのなら考えてやると既に告げてある」
「では、この結晶の欠片を使って何かを創ってごらんなさい。優れている方に10点をあげましょう」
そう言って教卓に結晶を山になる程ジャラジャラと落とす。
結晶の色は無色透明。欠片と言うだけあって、小指の第一関節程度の大きさしかない。
ポッターが杖を構える。
呪文を大声で唱え杖をリズムよく振ってみせると、沢山の結晶の欠片は白鳥の形に様変わりした。
結晶にはくすみも濁りも無く、蝋燭の灯りを反射させて綺麗に輝く。
ほう...。なかなかだな。
「次はあなたです。準備はよろしいですか?」
残った結晶の欠片を手に取る。無色透明なのは不純物が一切含まれていないからであると分かる。なら、アレを創造しておけばいいだろう。
懐から銀色の杖を取り出し、円を描くように振るう。
欠片は宙を舞い、俺の手の中で渦を巻く。欠片同
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