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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第96話 白銀と漆黒の挟撃
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が、今ははっきりと目に映っている。そのHPは4分の1の辺りで、後少しでレッドゾーンにはいるが、間違いなくそこに存在している。

「………っ」

 リュウキは、辺りをひとしきり視渡した。どうやら……新たな犠牲者はいないようだった。皆無事だった、キリトもアスナも……そして、レイナも無事。

『レイナ……。』

 リュウキはその姿を捉え、レイナのその目を見た。間違いなく、無事だった。
 それを確認した瞬間、リュウキは全身から力が抜け落ちていた。


 持つこともできなくなった極長剣が自身の手から零れ落ちる。

 からんっ、とこの場に響く。その剣が落下したと同時に……リュウキは両の目を閉じ意識を手放した。
その手放す瞬間、辛うじて視界に確認できた自分のHP。

 それはもう2割も満たない状態だったのだ。


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