暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第96話 白銀と漆黒の挟撃
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れは、超近接、零距攻撃。
 切っ先から入り根元にまで 超高速で突き立てる、細剣スキルの《リニアー》を彷彿させるそのスキルは現実世界であればかなりショッキングなシーンだが、此処では出血付与効果がかなり高く技が出る速度も速い突き。近接戦闘の苦手な極長剣のスキルの中では、その弱点を限りなく補う優秀な上位スキルだ。そして、技後硬直も極小である為、そこから別スキルに繋げる事も出来る。

《レイジング・ドライブ》⇒《エターナル・スラスト》

 範囲攻撃へとリュウキは繋げる。リュウキが極長剣で得意とする連携攻撃った。特に囲まれた状況の際には重宝するのだ。

 レイジング・ドライブは幾ら技後硬直が極小とは言っても、その長い剣の切っ先から根元まで突き立てる為、相手が複数ならば反撃も喰らい安い。

 それが、上位のモンスターなら尚更だった。

 だが、そこから極長剣を扇状にスライドさせるエターナル・スラストは、突き立てた相手にダメージを与えつつ、取り囲んできた相手も巻き込むのだ。敵の重量も加わり、かなりの筋力値を要求させられるが、リュウキは問題なく使用しているのだ。

 流石にこの巨体を動かす事は叶わないが、キリトへの攻撃の威力は殺せた様だ。


「正面はオレが捌く!! みんなは背後! 左右から頼む!!」

 リュウキはそう叫んだ。
 横目で周囲を確認すると、クラインのギルド、風林火山のメンバーが軍の連中を避難させてくれているのが確認できた。
 つまり……、これで全員がBOSSのみに集中できる。

 そして、リュウキのその言葉を聞いて皆が奮起した。

「解った!!」
「おっしゃああ!!!」
「うんっ!!」
「任せてっっ!!」

 これまでで、タッグを組んでいた相手なら兎も角、パーティ全員にリュウキが頼む事、そんな事一度も無かった。レイナと出会い、結ばれて変わったから……っと一瞬皆が心に過ぎったが、そうせざるを得ないほどの相手だと言う事も即座に理解した。

「ぐるあああっ!!!!」

 青眼の悪魔はリュウキの技後、僅かだがその巨体が揺れた。だが、HPの減少も大して望めず、即座に反撃をしてきた。

 がきぃぃんっ!!、と炸裂音を響かせてくる。……反撃どころか、その反撃をリュウキはパリィで弾いたのにも関わらず、刀スキル・緋扇の三連撃で返してきたのだ。倍返しどころじゃない、3倍返しで。

 あまりの重さと剣撃にリュウキは、堪えきる事が出来ない。

「ぐぁぁっ!!!」

 リュウキは、剣で防ぐ事は出来たが、ノックバックが凄まじく数m弾き飛ばされてしまったのだ。その技の威力に負け、HPも削られてしまう。

「ッッ!! リュウキっ!!」

 キリトは、弾きとばされたリュウキを見て瞬間的に手を動かす。キリ
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