暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第93話 遭遇 風林火山と解放軍
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とはまさにこの事だと思えるほどだ。

「……? どうした? 大丈夫か?」

 リュウキが、一歩近づいてクラインにそう言うが、全く動かない。少し心配になり、現実世界で接続を絶たれたのか?と考えたリュウキはクラインを注意深く視てみたが、そんな感じはなかった。

「おい、何とか言えって、ラグッてんのか?」

 キリトも不自然なクラインに肘で脇腹を突いてやると漸く、凄い勢いで最敬礼気味に頭を下げた!

「ここっ!!こんにちは!!くく、クラインと言う者で、24歳っ独身っ!」

 ドスッ!ゴスッ!! ドサクサに紛れて妙な事を口走る刀使いの脇腹をもう一度、今度はリュウキが拳を入れ、反対側をキリトが肘撃ちをした。このクラインの行動……、自己紹介と考えたが後半の部分は明らかに違うとリュウキも思ったようだ。年齢は兎も角、独身と言う情報は要らないだろう。故に考えられる事はひとつ。つまりは口説こうとでもしているのだろう事。

「……オレの結婚相手に何を言ってんだ」

 リュウキは、クラインにそうツッコミを入れつつ拳を引き抜いた。

「あっ……。えへへ……///」

 正直、レイナはちょっと状況についていけて無かったけれど、リュウキの行動を見て、聞いて……何だか嬉しかったようだ。でも、アスナはまだまだよく解ってなくちょっと戸惑っていた。
 
 そして、そんなクラインが同じ数だけいるのか?似た者同士が集まったギルドのようで、後ろに下がっていた残り5人のメンバーが一斉に2人の方へと向かってきた。

 それは、リュウキとキリトじゃなく……、アスナとレイナの方へと。

 圧倒的に男性陣より人気のある2人を見て興奮したようだ。アインクラッド屈指の美貌を誇る姉妹だから。一頻り、彼らはアスナやレイナの名を連呼すると、我先にとクラインに習って、自己紹介を始めていた。

 このギルド、≪風林火山≫は全員がSAO以前から馴染みらしい。つまりは、あの時……、クラインが見捨てれないと言っていたメンバーだろう。クラインは、独力でギルドの仲間達を守り抜き、さらには攻略組の一角を占めるまでに育て上げたのだ。痛みを伴った事はある、だがそれでも この最前線にまで来られるだけの力をつけたのだ。だからこそ、リュウキはクラインのことは十二分に敬意を表していた。

 先ほどの言動は……まぁ ガマンできないようだが。

 キリトは、あの時……見捨ててしまった事を気にしているようだった。とりあえず、リュウキは男共を抑え、キリトはアスナ達の方を向く。

「……とまあ、悪い連中じゃないから、リーダーの顔は兎も角」

 その言葉が終わった瞬間だ。

 ドスンッ!!!と、今度はクラインが思い切り、キリトの足を踏みつけていた。突然の不意打ちにキリトは言葉を詰まらせ
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