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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第92話 姉妹の秘蔵の味
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 リュウキは満面の笑みと褒め言葉で返した。

「えへへ〜……嬉しいよっ」

 リュウキからそう言って貰えて、レイナは目を細めて喜んでいた。

「えっ? それは何なんだ?? どんな味なんだ!?」

 キリトはレイナとリュウキのやり取りを聞き耳を立てていたのか、激しく反応していた。まだまだ、美味い物があるのか!?っと思っているようだ。それはまるで、お預けを喰らった仔犬の様だ。

「はいはい、意地汚いことしないの、私も持ってるから」

 アスナは、小瓶からその液体を出すとキリトの指に数滴垂らす。

「こ……これは!!」

 キリトは目を丸くさせる。日本人の朝食には欠かせないのは醤油。そして、その美味しさから虜になっている人も数知れないマヨネーズ。中にはマヨラーと自分を呼ぶ人もいるとかいないとか。
 そしてこれは魚のフライには欠かせない、っと自分は思っているその味。

「これ、タルタルソース! じゃないのかっ!? いや、絶対にそうだろっ? これっっ、この歯ごたえと味っ!!」

 キリトは何度も指を舐るようにしながら言う。醤油も好物だが、これもキリトの好物でもあったりするのだ。と言うか、タルタルソースだって最高だ。LOVEだと言ってもいいくらいに。

「キリト、興奮しすぎだ……。っと言いたい所だが、オレも正直同じ気持ちだ。最高に美味しい」

 リュウキもクールだがそう答えていた。だって、それほどまでに美味しいんだから。

 本日は見事!男性陣の胃袋を?んだ女性陣。今日のMVPは2人だと言っても良いだろう。

 レイナとアスナは、ニコリと笑ってハイタッチをしていた。


「しっかし、凄いな……。コレほどまで再現するなんて……。これ、オークションに出したら凄く儲かるぞ! 絶対だ」

 その話は以前、キリトから聞いていた言葉だ。あの時は、しどろもどろだったから、アスナは表情を強張らせていたのだが、今回は違う。純粋に美味しいと思って、そう評価をしてくれているのだから。

「ほんとっ!?」

 だからこそ、今回はアスナは喜びを表していた。

「ああっ! 間違いない!」

 キリトのテンションはまだまだ上がる。

「……この世界で2人の上を行く料理人なんて、恐らくはいないだろう。……間違いないな。オレも保障する」

 リュウキも頷きながらそう言っていた。味覚エンジンの全てを解析してしまうプレイヤーがいるとは単純に思えないと言うのもあったが。

「あははっお姉ちゃん! 嬉しいね〜。そう言ってくれるとっ!」

 レイナは大絶賛している2人を見て笑顔になる。冥利に尽きる……と言ったも同然だ。
 だけど……。

「あッ! いや、駄目だ!! ヤッパリ駄目だ!」

 キリト
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