暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第90話 4人のパーティ
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「うんっ! みんなもだよ?」

 比較的側にいたアスナとレイナはハイタッチをし、リュウキとキリトのほうを向いた。それに答えるようにリュウキは手を挙げ……、キリトも同様にしていた。

 そして、その後も戦闘は続く。

 流石に2体以上の複数でエンカウントする事は 最初くらいだったがそれでも舐めてはかかれない相手だ。……だが、油断などは、3流のする事であり、この4人にとっては愚問であろう。瞬く間に未踏覇マップを解放していったのだった。

「それにしてもさー」

 道中、レイナは歩きながら振り返り、皆の顔を見る。皆は顔に《?》を作りながらレイナを見ていた。

「このメンバーで一緒に戦うのって、とっても久しぶりじゃない? 顔は沢山合わせているけど、私達でパーティ組むのも2回目じゃないかな? あの時はレイドだったから……、今回は、初!攻略パーティだね?」

 レイナは思い出しながらそう言う。

「……確かにな、あの第1層以来だろうな」

 リュウキも頷いた。第1層……、あのBOSS戦に向かった時の迷宮区以来の事、つまりは約2年は経っているのだろうか?

 だが……。

「結構経ってるって思うけど……、つい最近の事、って思うな」

 キリトはそう呟いていた。

「……そうだね。もうそんなに経ってるんだ。でも……」

 アスナは苦笑いをしながらリュウキを見る

「……あの時のリュウキ君の≪声≫凄かったよね? 思い出すだけで耳が痛くなってくる」

 レイナは思い出しながらそう言っていた。確かに、あの時の話はやや禁句ともなっているモノに分類している。戦闘で犠牲者が出たのだから。

 だけど……塞ぎ込んでもいられないのだ。

 彼の意思は、攻略組の全員に受け継がれている筈だから。

「……ああ、それは同感だ」

 キリトも腕を組み頷いていた。

「それについては悪かったが……、確か俺はあの時、『耳を塞げ』といわなかったか?」

 リュウキはそう聞き返した。確かに間違いなくそう言っている。
 だけど……、そんな事、言われても。

「まっさか あんな怪獣みたいな大声出すなんて誰も思わないよ〜」

 レイナはクスクス……と笑っていた。そして、リュウキの方を見て悪戯っぽく笑うと、

「でも格好良かった。『お前の相手は〜〜』って感じだったかな?……皆を助ける為に、リュウキ君がしてくれたんだよね?あの時……」
「ッ……」

 その言葉でリュウキの表情は、やや赤くなっていた。

 そう、あの時は当時のリーダーだったデュアベルの死もあり、その彼の遺言もあっての行動だった。確かに彼の意思を組んで、皆を助けるためにした事だったが、そう正面から言われると頬が紅潮する。

「はは」

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